【子育てはお好き? -専業主夫の子育て談義-】第298回「あの子たちの未来が予見できるんだよねぇ」
今日(24日)は、孫の蓮と沙羅が通っている藤井舞踊研究所の発表会がありました。藤井舞踊研究所は、以前紫綬褒章を受章した藤井公(ふじい こう)・利子ご夫妻が主宰するモダンダンスの研究所で、今ドイツで踊っている努もそこの門下生です。蓮と沙羅は、藤井ご夫妻の次女、香さんの開いているスタジオに2年弱ほど通っています。今日は蓮と沙羅にとって、2回目の発表会でした。
そして、その発表会が終わり、私と妻がうちで食事をしている時こと。
「私ねえ、あの子たちの未来が見えちゃうんだよねぇ」
「はははっ、それはわかる!」
「毎日、何人ものクライエントさんたちと会ってるでしょ。そうすると”こういう時に、こういう表情する人は、こういう人生になる”ってわかるんだよね。声と同じだよ。ほらっ、似てる顔の人って声も似てるでしょ。骨格が似てるから、声の響き方も似てる」
「そうそう、あの埼玉大学の合唱団の団長さんに会いに行った時。電話で声しか聞いたことなかったのに、”絶対メガネかけてる”とか言っちゃって、100人以上はいた食堂の中で、”あの人だから”って、つかつか寄っていって、”××さんですか?”って言ったら当たってたってやつね。あれだけ大勢の中からピッタリ当てたのはびっくりだったけど、確かに顔で声もだいたい想像つくし、声から顔も想像つくよね。”表情と人生”も”声と顔”の関係と同じってことね」
「そう。だからね、細木数子さんが将来を予言するのもわかる。私はカウンセラーだから、占いだとかスピリチュアルなんとかだとかいうのは信じないけど、ああいう人たちって、人を見る目っていうか、人を判断する力っていうか、そういう勘のいい人たちなんだろうね。そういう人って、いるんだよ。私もたぶんそういう勘が働くのかもしれない。”私も細木数子にならなれる!”」
「たはっ、何言ってんだか! いつだったか、年の差夫婦の悩みを細木さんに相談するっていうことで、細木さんの番組に出てくれっていう話がテレビ局からあったでしょ。”カウンセラーが占い師に相談するなんて出来るわけないでしょ!”って断ったけど、細木さんがカウンセラーに相談するって言うんだったら、出てやったのにね。”細木さん、あなたの表情からあなたの将来は××です”なんてね(笑)」
「そうだね。それならおもしろかったかも。まあ、そんなことはどうでもいいけど、今日のあの舞台の子どもたち。あの子たちの表情を見ただけで、あの子たちの将来が見えちゃうんだよね。舞台で踊ってるのを見てると、まるで人生が踊ってるみたいに、その子の将来の姿が目に浮かんで来ちゃう!」
「まったく、大げさな言い方! でも、確かにそうかも…」
「だからぁ、ほんとに見えるんだって! ”あの子は不登校になる”とかさ”あの子はうつになって仕事が続かない”とかさ…」
「うーん、確かに舞台で踊ってる時の表情って、あんな小さな幼稚園くらいの子どもでもみんな違うよね。明るくやる気を感じる子もいれば、なんとなく暗い子、ボーッと表情のない子もいる。子どもっていうのは邪念っていうか、ずるさっていうか、そういうものがないから、ああいう舞台でその子の正直な表情が出ていることが多いくて、それがあの子たち自身だとすれば、その表情と人生が劇的に違うなんていうことは少ないんだよね。だとすれば、もう人生は決まっちゃってるっていうことだね」
「まあ、大げさに言えばそうかも。だから、幼児期に親がどう子どもに接して、どういう人格形成をするかっていうことが、大事なんだよね」
教員時代に「大関先生の顔占いは当たる!」と評判で、行列が出来るほどの顔占い師・大関洋子は、自分の孫の将来がどう見えたのか、結局”見える””見える”と言いながら自分の孫の将来のことは、一言も語りませんでした。
※カテゴリー「子育てはお好き? ー専業主夫の子育て談義ー」は、2002年より2012年までの10年間、地域情報サイト「マイタウンさいたま」(さいたま商工会議所運営)に掲載されたものですが、「もう読めないんですか?」という読者のご要望にお応えして、転載したものです。
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