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2024年4月 9日 (火)

【子育てはお好き? ー専業主夫の子育て談義ー】第316回「教員採用試験をめぐる贈収賄」

「大分県の現職の校長や教頭らが、わが子の採用を求めて教委幹部にわいろを贈った」という、ショッキングなニュースが流れてきました。5人の逮捕者を出したこの事件はその後、校長・教頭になるための管理職認容試験にも拡大。さらなる逮捕者が出るかもしれません。
一時、下火になっていた教員の不祥事も、市立川口高校の校長が元教え子にしつこく関係を迫った事件や武蔵村山市教育相談室相談員で武蔵村山市立第五中の元校長が所沢のマクドナルド店内で女子高生にわいせつ行為をした事件、川越市立福原中学の教諭が生徒の積立金825万円を横領した事件(比較的最近起きた埼玉県と関わりのある事件からピックアップしています)など、ここにきて教員の不祥事のニュースが頻繁に報道されるようになりました。
それぞれあきれた事件ばかりですが、これまで報道されていた事件が、一個人の事件であったのに比べ、今回報道のあった大分の事件は、教育委員会幹部までを巻き込んだ行政のまっただ中で起こった事件であるという点で、社会に与えるインパクトは大きいのではないかと思います。
毎日新聞によると、
「大分県の教員採用を巡り現金100万円を受け取ったとして県警は4日、当時県教委審議監だった由布市教委教育長、二宮政人容疑者(61)を100万円の収賄容疑で逮捕した。県教委義務教育課参事、矢野哲郎容疑者(52)=別の贈賄容疑で逮捕=から、07年度の採用試験に矢野容疑者の子どもを合格させる見返りに現金を受け取った疑い。
(中略)
 この事件を巡って矢野容疑者は妻で小学校教頭の矢野かおる容疑者(50)=贈賄容疑で逮捕=とともに、小学校校長の浅利幾美容疑者(52)=同=の長男と長女を合格させるため、当時県教委義務教育課人事班主幹だった同課参事、江藤勝由容疑者(52)=収賄容疑で逮捕=に働きかけ、現金や商品券計400万円を贈った疑いで先月、逮捕されている。」
と報道されています。
大きな問題ではありますが、「よくあること」という印象です。これまでなかなか踏み込めなかった教育界にようやく司法のメスが入ったということでしょうか。どこから明るみに出たのかはわかりませんが、それなりの額のお金が絡んでいるようなので、そのあたりが一つの突破口になったものと思います。
教育行政は、他の部署と違って大きな特徴があります。それは管理・監督をする側が、管理・監督をする側と同一人物(配置転換によってある時は管理・監督をする側、ある時は管理・監督をされる側になるという意味)であるということです。特に「指導課」の部分では、管理職試験に合格したものを一旦指導主事に採用し、その後教頭、校長として各学校に配属させるというケースがほとんどで、組織として見た場合、教育委員会が学校を管理・監督しているように見えますが、内実はといえば、管理・監督をするはずの委員会の主事が各学校の教頭・校長の後輩なんていうことばかりで、組織としての管理・監督体制がまったく機能していないという状況です。そんなわけですから、例えばどうにもならない校長に対するクレームを教育委員会に言ったとしても、こちらが行政について多少知識があると思うと「校長の指導はできないんですよ」という正直な返事が返ってくる。それが現実です。
教頭・校長ともなれば、採用試験の採点を誰がしているかなんていうことはわかっているわけで、そこに不正が起こる余地は充分にあります。お金が動いているかどうかは別として、校長先生のお子さんで、教員採用試験に落ちたという話を聞いた記憶がありません。
 
 
※カテゴリー「子育てはお好き? ー専業主夫の子育て談義ー」は、2002年より2012年までの10年間、地域情報サイト「マイタウンさいたま」(さいたま商工会議所運営)に掲載されたものですが、「もう読めないんですか?」という読者のご要望にお応えして、転載したものです。

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