【子育てはお好き? -専業主夫の子育て談義-】第257回「人、人、人のゴールデンウィーク」
やってきましたゴールデンウィーク!
カウンセリングはもちろん、陶芸教室も祝祭日しか休みがないので、ゴールデンウィークは数少ない連休です。お盆と年末年始は一応連休にはしてありますが、お盆と年末年始というのは、仕事は休みとはいえ、実家に顔を出して、墓参りに行かなきゃいけない、年末年始のあいさつをしなくちゃいけない、年賀状は書かなくちゃいけない、と決まった“お仕事”があるので、実際休みといった実感がない。そういう意味では、私にとっての連休というのは、一年で唯一、ゴールデンウィークなんです。
昨年までは、5月3日の憲法記念日が、義母の誕生日ということもあって、義母を連れて県北のあまり混むことのない観光地(昨年は、本庄市児玉町にある長泉寺の「骨波田の藤」を見てきました)をウロウロとしていたのですが、義母が亡くなった今年は、孫を連れてさいたま市周辺をウロウロ。潮干狩りにも出かけました。
妻の方の両親の介護がなくなったと思ったら、そろそろ私の方の両親の介護が必要となり、ここのところずっと私の実家に泊まりっぱなしなんですが、昼間はなんとか孫と遊ぶことができました。
5月3日は、岩槻方面へ「カエル取り」、そしてそのあと見沼自然公園へ。4日は富津へ潮干狩り。5日は再びさいたま市、大崎公園へ。ざっと、こんな具合。
いやぁ、何年ぶりかで人混みの中で過ごしたゴールデンウィーク。
3日は人混みを避けていたので、「ゴールデンウィークだってこんなもんだよ」と高をくくっていたのですが、4日の潮干狩りは半端じゃない。「これでほんとの行き着くの?」って感じ。インターネットで調べたら、正午前が干潮のピークだっていうことだったので、9時過ぎくらいに富津に着くように出かけて、潮が引き始めたらすぐ潮を追うように海に入って、潮が引ききったあたりで、帰ってくる。まあ、そんな予定でした。ところが、実家に泊まっていることもあり、どうも予定通りに事が運ばない。熊手やビーチサンダルはもちろん、着替えの用意も持たなければならないので、一旦自宅に戻り、結局自宅を出たのが8時近くになってしまいました。当初の予定では、7時くらいに出る予定だったので、この時点ですでに1時間遅れ。これが大誤算で、首都高から大渋滞。高速川口線に入った途端、「葛西まで断続27キロ」の文字。完全に止まってしまうということはほとんどなく、なんとかそこは1時間ちょっとでクリアしたものの、京葉道路に入るところで、「穴川まで4キロ80分」の文字。
「これじゃあ干潮の間に着けないかも…」
仕方なく、京葉道路をあえて通り過ぎ、千葉北インターから一般道に出て、大きく迂回しもう一度高速道路に入り直すということに。それでも、さらにその先の館山道まで渋滞は続き、朝食を食べるつもりだった市原のサービスエリアには混雑で入ることもできず、結局富津まで直行ということになってしまいました。
潮干狩り場のトイレはいっぱいで汚いだろうと予測して、手前のコンビニに入りましたが、そこもでもトイレを待つ人がかなりいて、なんとか孫たちをトイレには入れたものの、かなりのタイムロス。
さらにさらに、「ぎりぎり干潮には間に合った!」と思いきや、潮干狩り場の手前1キロくらいのところから、駐車場に入る車の大行列。
もちろん、潮干狩り場もすごい人でした。駐車場から眺めた海は、人でいっぱい。まったく砂なんて見えません。遠くから眺めていると、蜂の巣の中で働き蜂が折り重なってウジョウジョと動いている光景を思い出しました。それでもなんとか潮干狩りはできたのですが、2時過ぎくらいには帰ってくる予定が、帰りも渋滞で、とうとう7時になってしまいました。
5日の大崎公園も、農業祭でかなりの人出。孫たちが大好きな遊具には小学生が群がり、幼児が遊べるような状況ではありません。そんな中でも、起震車の体験をし、白バイにまたがり、消防車のホースを握り、それなりに楽しい時間を過ごして帰ってきました。かなり長い間、「混雑するゴールデンウィーク」というのを経験していなかったので、「いつもみんなこんな体験をしていたんだぁ」と今さらながら、感心(?)しました。
妻が、
「潮干狩りに行ったときも、大崎公園でも感じたんだけど、子どもたちは別として、どの家族もみんな大人は楽しそうな顔してないね」
と言いました。そう言われてみると、確かに私たちが最近いろいろな行楽地で出逢う大人の人たちと比べて、楽しそうではないように感じます。
「たぶんね、最近行楽地で見かけるのは、リタイアした夫婦がほとんどでしょ。そういう人たちは、旅行を楽しみにきているっていう感じなんだろうけど、ゴールデンウィークのお父さんやお母さんたちにとっては、家族サービスっていう仕事なんだよ、きっと。ほんとは家でのんびりしたいんだろうけど、“ゴールデンウィークくらいは”って、人混みと戦ってるんじゃないのかなあ」
そんな話をしながらそれなりに人混みを楽しんで過ごしたゴールデンウィークでした。
※カテゴリー「子育てはお好き? ー専業主夫の子育て談義ー」は、2002年より2012年までの10年間、地域情報サイト「マイタウンさいたま」(さいたま商工会議所運営)に掲載されたものですが、「もう読めないんですか?」という読者のご要望にお応えして、転載したものです。
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