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2022年3月 2日 (水)

【子育てはお好き? -専業主夫の子育て談義-】第249回「ディズニーとマクドナルド」 第249回「ディズニーとマクドナルド」

「あれっ? また夕飯食べた形跡がない」
「??? ほんとだ! 何食べたんだろっ?!」
私と妻が家に帰るのは、ほぼ毎日10時過ぎ。この日も家に帰ってみると、朝、食事をしたときの形跡がやや残っているけれど、昼、夜を食べた形跡がありません。娘の麻耶が、二人の子ども(孫)たちに夕飯を食べさせると、いつもだったら食べさせたものが何か食卓やガスコンロの上に、多少は残っているもの。麻婆豆腐であったり、サラダであったり、カレーやシチューであったり…。カレーやシチューの時なんて、半端じゃない。
「これで、明後日の朝まですませるんだから」
なんて横着なことを言って、大きな鍋に20人前くらいのカレーやシチューが作ってあることもあります。
孫の蓮と沙羅は、まったく給食のない幼稚園に行っているため毎朝お弁当。朝、ご飯を炊いて、麻耶と孫たちが夕飯で食べてちょうどご飯がなくなり、私たちが帰るころまでにご飯が炊けるように炊飯器がセットしてあることもよくあります。私と妻の夕飯の分まで、おかずを作っておくようには言ってないので、カレーやシチューの時のように、麻耶の作ったもので充分におかずが足りてしまうこともあれば、仕事帰りにスーパーで買い物をして、私が何かおかずを作って食べることもあり、夕飯のパターンもいろいろ。ただ、どんなパターンの時でも、麻耶と孫たちが家で夕飯を食べたときは、何か形跡があって、麻耶と孫たちの食べたものがなんだか、おおよそ見当がつきます。ところがこの日はまったく形跡がない。
私がおかずを作って、夕飯を食べ始めようとしていると、娘の麻耶が寝室からリビングへ出てきました。
「おまえたち、どこか外で食べてきたの?」
「うううん。うちで食べたよ」
「? 何食べたんだよ?! 食べた形跡がないじゃん」
「まあね。買ってきてうちで食べたんだよ」
「はっ? またマクドナルド?!」
「へへへっ、そう!」
「おまえさぁ、別にそんなに時間がないわけじゃないだろっ?! 自分の子どもに食べさせるおかずくらい作ってやれよ」
「今日はいろいろ忙しかったんだよ。幼稚園で役員会があったでしょ、その後、スイミングでしょ」
「なんだよ、そのくらいのことでマクドナルドになっちゃうのかよっ!」
「へへへっ、まあね。蓮も沙羅も“マックがいい”って言うんだもん」
「まったく、これだよ。“いい”って言ったんじゃなくて、言わせたんだろ?!」
「まあ、そういうこと!」
食べた形跡がないときは、だいたいホカ弁かマクドナルド。今の子どもたちの生活は、私が子どもを育てていたころに比べると、ちょー多忙。孫の蓮と沙羅を見ていても、やたらと習い事が多いので、時間に追いまくられている。その分いろいろ外食産業やファーストフード店などが発達して、便利にもなっている。
先日、チャールス英皇太子が訪問先のアラブ首長国連邦で、マクドナルドは禁止すべきだと発言して、物議を醸しているそうです。皇太子は有機食品の熱心な提唱者として知られ、英メディアによると、皇太子はアブダビの糖尿病センターを訪れ、栄養学者と糖尿病対策について話をしている最中に、「マクドナルドを禁止しようとしたことはありますか? それが重要です」と語ったと言いますから、かなりはっきりマクドナルド批判をしたのでしょう。
それに関連にして、ウォルト・ディズニーが、これまでのマクドナルドとの契約を契約期間満了を機に切るというような報道もありました。これまでは、ディズニーのキャラクターをおまけにつけることで、マクドナルドは子どもへの販売を伸ばし、ディズニーは映画の宣伝などをしてきたわけですが、ディズニーによると子どもの健康面への配慮から、ファーストフードとの提携は打ち切ることにしたのだそうです。
日本では、子どもに対する食の安全は、子どもの将来の健康ということも含めて、非常に無頓着。アトピーや花粉症といったアレルギーが増加する中、もっと“食”ということを大切に考えた方がいいのではないかと思います。

※カテゴリー「子育てはお好き? ー専業主夫の子育て談義ー」は、2002年より2012年までの10年間、地域情報サイト「マイタウンさいたま」(さいたま商工会議所運営)に掲載されたものですが、「もう読めないんですか?」という読者のご要望にお応えして、転載したものです。

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