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2022年1月14日 (金)

【子育てはお好き? -専業主夫の子育て談義-】第236回「最近の親子事情 その1」

11月15日は、娘の麻耶(まや)の誕生日。その日は13日で2日早いけれど、「今日だったら私も妻も何とか時間が取れるから」ということで、
「どこか外で食事でもしようか」
ということになりました。


ところが、私は11日(土)に大腸ポリープを取ったばかり。去年の春にも、大腸ポリープを取ったんですけれど、結構大きなポリープがあったので、先生曰く、
「もう少し大きかったら、お腹を切るところだったよ」
ということで、大きな傷があるにもかかわらず、さらに傷の数が多くなるのを嫌ってか、全部は切除しなかったとのこと。
「まだ、残っているけど、あとは来年の5月ごろ取りましょう」
ということになっていました。なかなか時間が取れなくて、やっと11月になって切除ができたというわけです。そこの病院では、土曜日にポリープを取るために、金曜日の昼から食事を検査用の柔らかくて軽い、レトルトの検査食のみに制限されます。そして、土曜日に内視鏡で確認しながらポリープを切除するのですが、小さなものでもポリープを切除すると、基本的には翌日、日曜日の昼まで入院させられます。昨年は、あまりの大きさのため、月曜日の昼まで泊められてしまったのですが、今年は日曜日の昼までですみました。

13日は、退院の翌日。12日の午前中までは点滴のみ。お昼にやっと葛湯(?)のような物が、どんぶり一杯。夜は、病院からもらったレトルトの重湯。13日朝は、やはり病院からもらった、ささみ入りのおかゆ。お昼は、やっとうどんかバター付きのパン、夜は白身の煮魚とおかゆならOK。そんな具合で普通食が食べられるのは、16日(木)以降。

娘の誕生日に、娘と孫と食事をするのにはどうかとは思ったけれど、うどんか白身の煮魚という私の状況が許すところということで、和食系のレストランに行くことになりました。まあやや値段の高めな和食のファミレスなので、普段は小さい子ども連れというのはまずいないのに、どういうわけかその日に限って、一部屋に5テーブルあるうちの3テーブルが埋まっていて、3テーブルとも幼稚園以下の子どもがいるという状態。何となく雰囲気が落ち着かないなあと気にしていたら、さっそく隣のテーブルの女の子が泣き出しました。2歳くらいの女の子を連れた、やや年齢の高そうな夫婦です。ちょっと話をするのにも、邪魔になるくらいの泣き声なのに、なかなか部屋から連れ出そうとしません。わが家の他のもう一組もちょっと気になるらしく、ちょっとうっとうしそうな仕草をしています。さすがに私もちょっとイライラしてきたその時に、やっとお父さんが子どもを抱いて立ち上がりました。

しばらくすると、泣きやんだ子どもを抱いてお父さんが戻ってきましたが、戻ってくると間もなく、また子どもがぐずり始めました。やはりしばらく泣かせていましたが、今度はお母さんが子どもを連れて部屋から出て行きました。
そこまではまだ我慢ができたのですが、そこからさらにひどいことになりました。
戻ってきたお母さんと子どもは、何か手におもちゃを持っています。そのおもちゃをテーブルの上に置くとお母さんと子どもで、そのおもちゃを袋の上からいじり始めました。
「か」「め」、「し」「か」、「さ」「る」…。文字を押すとその音(おん)を発声するおもちゃです。かなり大きな音で、そのうるささといったら、泣き声といい勝負。さらに歌が流れるボタンもあって、とうとうお母さんが、そのおもちゃに合わせて歌を歌い始めたのです。
せっかく娘の誕生日にゆっくり落ち着いて食事でもしようかということでやってきたのに、とんでもないことに。

「あれさぁ、買ってきたんじゃないんじゃないの? たぶんレジのところにあるおもちゃを勝手に借りてきて使ってんだよ!」
と麻耶が言いました。
「まさかぁ。あんなに乱暴に使ってるじゃないかぁ」
私はまさかと思いましたが、確かに買ったにしてはビニールも開けないし、腑に落ちないところもありました。やがて、食事が来て、とりあえず食べている間はやや静かになりましたが、食事が終わると、
「××ちゃん、おもちゃ返してこようね」

「ん? ほんとだぁ! 勝手に使ってたんだぁ!」
そのあまりにも平然とした態度に、ただただビックリ。
ごく一般的な親子に比べると、やや遅い出産だったのかなあという感じの夫婦で、よく言う「今どきの若いお母さん」というのからは、はずれている年齢だと思います。社会的常識という点で考えれば、当然ある程度の常識を持っていていい年齢だと思いますが、まったくそういう常識が働いていない。

一人の大人(ここでは夫婦ですが)のモラルのなさということはもちろんなのですが、どうもそれだけではなくて、「自分の子どものことになるとモラルが働かなくなる大人」というものもあるような気がしてなりません。
次回、もう少し踏み込んで「親子関係」について述べたいと思います。

 

※カテゴリー「子育てはお好き? ー専業主夫の子育て談義ー」は、2002年より2012年までの10年間、地域情報サイト「マイタウンさいたま」(さいたま商工会議所運営)に掲載されたものですが、「もう読めないんですか?」という読者のご要望にお応えして、転載したものです。

 

 

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