【子育てはお好き? -専業主夫の子育て談義-】第229回「子ども動物自然公園」
昨日(23日)何年ぶりかで、東松山にある「埼玉県子ども動物自然公園」に行ってきました。25年ほど前に妻と私が生活を始めたころ、子どもを連れてよく遊びに行ったところで、私たち家族にとっては、他の場所とはちょっと違う特別に思い出深いところ、聖地です。娘の麻耶(まや)は、孫の蓮(れん)と沙羅(さら)を連れて何度か訪れているようですが、私が最後に行ったのは、いつだったかもう忘れてしまって思い出せないくらい前(確か今19歳になる翔が、お弁当を食べているときに近くにやってきたクジャクを怖がって、お弁当を食べるのを止めて逃げ回った時が最後のような気がするので、たぶん15、6年前? そのあとに一度行ったような気もするけど、よく覚えていない)です。
関越自動車道の東松山インターを出て、鳩山方面に向かうと10分ほどで公園に着きます。駐車所に入ったとたん、
「ああ、ここだ、ここだぁ!」
と何とも言えない気持ちが込み上げてきました。ちょっと大げさに思うかもしれないけれど、ここにはそれくらいの思い入れがあります。当時の写真がアルバムに貼ってありますが、まだまだ経済的にも生活は不安定、夫婦の年齢は16歳も違う、その上私とは血のつながりのない子どもがいる、普通の家族と比べると、そうとう危なっかしい船出をした私と妻にとって、浦和レッズにとっての駒場スタジアム(レッズファンには怒られそうですが)のような、わが家の歴史はここから始まったと言ってもいいくらいの、そんな場所です。
入り口を入ってすぐの水の流れの中に建つ動物のモニュメント。
「ここで撮った写真あるよね」
そこから真っ直ぐ進むと、左側にポニーの乗馬コーナー。
「真(まこと)も麻耶も怖がって乗らなかったんだよね」
さらに真っ直ぐ進むと大きくそびえる「天馬の塔」。
「ここで翔とお弁当食べてたら、クジャクがそばに寄って来て、翔が逃げ回ったっけ」
行く先々で思い出がよみがえってきます。
牛の乳搾りができる乳牛コーナー、実物大のモニュメントがある恐竜コーナー、中に入っていろいろと楽しめるこどもの城。初めて訪れたときには、まだなかった東園。20年ほど前に、そのころ日本ではまだ珍しかったコアラが来て、見に行きました。
当時と比べると、動物の種類も増えて、ずいぶん整備されたなあという感じ。カンガルーコーナーでは、放し飼いの状態で、手の届くところにカンガルーがいるし、園内全域にマーラ(げっ歯目 テンジクネズミ科)とクジャクが放してあるので、「動物を見る」という動物園とは違い、「動物と共存」するということを肌で感じることのできる動物園だと思います。
昨日は、園で孫と待ち合わせをして、一回りしてきました。とにかく広い広い。ひとつのコーナーから別のコーナーまで相当な距離があるので、コアラとカンガルーを見て、恐竜コーナーへ行って、こどもの城、乳牛コーナーと回ると、数キロを歩くことになります。そんな広い園内に、まだまだ人の数なんてまばら。以前、平日に行ったときは一回りしても数人の人にしか出会うことがなかったのですが、昨日の祭日があの様子だと、今も昔とそれほど変わっていないのでは?
「こどもの城」の内部はずいぶん変わっていました。時代の流れのせいでしょうか、以前は子どもの力で動かすもの(手で回すとか、ペダルをこぐとか)が多かったのに、手で触れると画面が変わる、マウスをクリックしながら画面に映る質問に答えるといった”画面を見る”というタイプのものが増えていました。
昨日は、久しぶりにずいぶん長い距離を歩きました。とても懐かしく、楽しい3時間あまりでしたが、今日は床に入ってもとにかく足がだるい。日頃の運動不足が露呈した感じです。以前もこんなにだるかったっけなあ??? やっぱり年の流れを感じますねえ。きっと、私の他にも自分の歴史を刻んでいってる人がいるんでしょうね。
※カテゴリー「子育てはお好き? ー専業主夫の子育て談義ー」は、2002年より2012年までの10年間、地域情報サイト「マイタウンさいたま」(さいたま商工会議所運営)に掲載されたものですが、「もう読めないんですか?」という読者のご要望にお応えして、転載したものです。
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