【子育てはお好き? -専業主夫の子育て談義-】第191回「翔サンタ再び登場 “メリー クリスマス 2005”」
今年もやってきました! メリー クリスマス!!
最近アメリカでは、「Happy Holidays!」と言うそうで、「Merry Christmas!」と言わないブッシュ大統領に一部キリスト教団体が抗議をしているとか。まあ、とりあえず宗教色のない日本ではありますが、“メリー クリスマス!”
株高に煽られたのか、本当に景気がよくなったのか、今年のクリスマスはどこへ行っても人、人、人! 去年までのクリスマスとは、様変わりしたように感じます。
22日は、久しぶりに銀座に行きました。クリスマスがちょうど3連休に当たるということもあって、銀座はとても賑やか。渋谷だろうが新宿だろうが、東京だろうが赤羽だろうが、荒川の向こうへ行くときは、すべて“東京へ行ってくる”とひとくくりにする、ほとんど浦和を出ることのない田舎者の私にとっても、「銀座」だけは別。さすが「銀座」という感じです。東京ミレナリオにはちょっと早かったけれど、すれ違う人は皆ニコニコとやや興奮気味。一目でテンションの高いのがわかります。
この日は、陶芸教室の場所を仲介してくださった不動産屋さんの社長のお招きで、交詢社(福沢諭吉の主唱により創設された日本最古の社交クラブ)に行ってきました。交詢社の名前は知っていたけれど、私などのような者が足を踏み入れられる場所ではないので、当然入るのは初めてです。交詢ビルの入り口に着いたはいいけれど、私が行きたいのは10階。ところがエレベーターは8階までしかない。
「う~ん?」
と困っていると守衛さんのような人を見つけました。
「すいませ~ん! 10階に行きたいんですけど…」
「そこのボタンに触れてください」
「?」
そんなもん、どこにあるんだよ~!
守衛さんの指さしている辺りの壁をよく見ると、確かにそれらしきところがあるにはあります。「まあ、とにかく触ってみよっ」と、そこに触れた途端、まるで「ひらけーゴマ!」とでも言ったかのように壁がガガガガガーッと開くではないですか!(ちょっと大げさ! でも本当にそんな感じでした)専用のエレベーターで9階まで行き、階段で10階まで上がるのですが、階段はすべて赤絨毯貼り。“ドヒャー! なんだここはー!”てな具合で、夕食会。なんだかテンション上がりっぱなし。もちろん男性はスーツにネクタイ着用のこと。クールビズなど無縁の世界。小泉さんて慶応だったよね。ここは福沢諭吉ゆかりの、まさに慶応の砦。ここに小泉さんが来るときは夏でもネクタイするのかなあ?なんてこと考えちゃいました。
そんなところに行ったあとのクリスマスだから、どこですれ違う人を見てもテンションが上がっているように見えるのかなあ? これってもしかして、テンションが上がっているのは私だけ?
イブの日、娘の麻耶(まや)からメールがきて、“長靴買ってきて!”とのこと。「はあ? 長靴ってなんだ?」マジでそう思っちゃうんだから、頭が固いというか…。コルソで“長靴”を買おうとしたら、ペコちゃんの長靴とアンパンマンの長靴と何も付いていないただの長靴があるじゃないですかぁ! さてまたまた困って、「どれにしようかなぁ???」麻耶に電話をしたけれど「任せるよ」の返事。おいおい任すなよぉ!
結局、2,000円もするペコちゃんの長靴と1,600円もするアンパンマンの長靴を一つずつ買って帰ることに。さて帰ろうかなって思ったら、“長靴売り場”のすぐ隣の宝石屋がにわかに賑わっているではありませんか!こうなりゃ勢いだっていうわけで、“ばあちゃん”にもサンタさんが来ちゃおうかな?と妻にも安ーい(これは妻には内緒!)サンタさんのプレゼントを買いました。さらに車で妻を仕事場で拾ってから麻耶と翔にもプレゼントを買っていると「あなたのはどうする?」と妻が言うので、「いやいやいや私のなんていいよ」と言うと、妻はまさか自分の分が用意されてるなんていうことは知らないので、「じゃあ、麻耶と翔のだけにしておこう」ということになりました。
「うちってやり過ぎだよなあ。あれは絶対まこちゃん(翔の兄の真のこと)だって思ったのに家中みんながすごい勢いで否定するでしょ。“違う違う! そんなことないよ! お前何言ってんだよ!”って。なんでサンタクロースからプレゼントもらうのに怒られなくちゃならないんだよぉって、悲しくなっちゃったよ」
と翔は言っています。麻耶は麻耶で、
「あたしなんてさあ、鈴やらされたからね。鈴だよ、鈴! それもさあ、いかにもそりが遠くから近づいてくるように、小さい音からだんだん大きくなるの。帰りは逆に大きい音からだんだん小さくしたりしちゃって。まったくやり過ぎなんだよ」
と言っている二人ですが、今年も去年に引き続き翔サンタが登場(第141回参照)。麻耶もサンタのために髭を用意したりして・・・。文句言ってる割にお前らもしっかりやってるじゃんかよぉ!
昨年はちょっと不審に思った蓮(れん)でしたが、今年はなんの疑問も感じなかったらしく、麻耶が用意した乗り物の図鑑を開いて「サンタさんにもらった」と大喜び。沙羅(さら)ちゃんも本、麻耶ちゃんは歌を歌いながら傘を回して踊る雪だるま、翔くんは手袋、そしてばあちゃんは指輪をサンタさんからもらいました。そしてケーキを切ろうとした瞬間、それまで大はしゃぎしていた蓮が、
「じいちゃんはサンタさんから何ももらってないから、これじいちゃんにあげる!」
と、ケーキに付いていた大好物のパラソルチョコを私にくれようとするではありませんか! そして沙羅が蓮の手からチョコを受け取り、「はい!」と私に差し出しました。
「ありがとう! 蓮くん、沙羅ちゃん!」
あんなに自分がはしゃいでいたのに、私が何ももらってないことに気づいてたんだ!
「だから、あなたの分も買っておけばよかったんだよ」
「いやいや、孫たちの優しさがなによりのサンタさんからの贈り物だよ」
今年も、優しいクリスマスが迎えられてよかった!
※カテゴリー「子育てはお好き? ー専業主夫の子育て談義ー」は、2002年より2012年までの10年間、タウン情報サイト「マイタウンさいたま」(さいたま商工会議所運営)に掲載されたものですが、「もう読めないんですか?」という読者のご要望にお応えして、転載したものです。
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