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2019年11月 9日 (土)

【子育てはお好き? ー専業主夫の子育て談義ー 第136回】「親子の関係」

 皇太子妃雅子さまの祖母、江頭寿々子さんが亡くなったという報道がありました。新聞には、雅子さまが愛子さまを連れ、お母さまとの間であいさつをかわしている写真が載り、テレビでは、その場面の映像が流れました。なかなか御公務に復帰できない雅子さまですが、「こういう報道に耐えられる程度にはご回復なされたんだなあ」とご不幸のときではありますけれど、ちょっと暖かいものを感じました。
この時の写真や映像を見て強く印象に残ったのは、雅子さまのお母さまが雅子さまと愛子さまに深々と頭を下げるご様子です。
「おい、おふくろ!」とか
「くそばばあ!」とか
「おまえなんか、死んじまえ!」なんてやっている“われわれ平民”とは大違い。
”親子や孫の関係であんな風にしていなくてはならないのはなんなんだろう?”とちょっとお気の毒に映ったりもして…。もっとも、もし雅子さまが皇太子さまとご結婚なさらなかったとしても、まさか「くそばばあ!」なんて言ってたとは思えないけどね。
紀宮さまのご結婚が決まり、間もなく紀宮さまは平民に。結婚前と結婚後で一人の人間の中身が大きく変わってしまうなんていうことはないのに、平民から皇族へ、皇族から平民へとの変化は大きく人の人生を変えてしまいますね。
平民になったからって、まさか紀宮さまが自分の子どもから
「くそばばあ!」なんて言われる日がくるなんていうことは雅子さま同様、ありえないんだろうけど。

さて、親子関係の築き方ってとっても難しいよね。いろいろなことが原因で子どもが危機に瀕したときはなおさら。話を聞いてみると“そこはこう対応すべき”って思う場面がよくあるんだけれど、お父さんもお母さんも、なかなかそう対応しきれない。特に学校が絡んでいる場合は“学校に××って言ったら、××っていう答えが返ってきたのでもう学校には期待しません”ってなっちゃう。
例えばいじめに対する学校の対応が悪いとき(そもそも学校の子どもたちに対する対応が悪いからいじめが起こっているわけで)、“何を言ってもろくな答えが返ってこないので学校には期待しません”ってなっちゃうと、お父さんとお母さんはそれ以上学校と付き合わなくてもすむわけだけれど、子どもはその後も学校に通わなければならないわけだから、子どもはいじめを受けてる環境から逃れられないことになっちゃう。
こういう対応はとっても悪くて、下手をするともっとひどいいじめにも繋がりかねない。それを嫌うお父さんお母さんは、“だからあまり波風立たないように先生に対する攻撃はしないで、軽くいじめがあった事実だけをお話ししてきました”となる。それで学校がきちっとした対応を取れるのならいいけれど、そもそもいじめが起こっちゃうような対応をしている学校なんだから、それですむはずがない。
やはり親がとらなければならない態度は、学校が“いじめが完全になくなるような対応をとってくれるまでは絶対に引かないこと”。ところがこれができる両親はほとんどいない。これは学校に対する対応だけに言えることじゃなくて、子どもに対する対応にも言えることで、こういう両親は概して子どもに対しても同じような甘さがある。“厳しい”っていうことの中身の難しさはあるけれど、やはり子どもに対する厳しさは必要だよね。
“厳しさ”の中身については、また後日。

うちのクライアントの女子高生がお父さんに向かって、「他界しろ!」って言ったそうだけれど(“死ね”じゃないところがこの子のすごさなんだけれど)、愛子さまが皇太子さまにそんな言葉をお吐きになったら、果たして皇太子さまは厳しく対処するのかなあ?
まっ、そんなことはありえないんだろうね。そんな言い方って、やっぱり平民の世界でのことなのかねえ???

※カテゴリー「子育てはお好き? ー専業主夫の子育て談義ー」は、2002年より2012年までの10年間、タウン情報サイト「マイタウンさいたま」(さいたま商工会議所運営)に掲載されたものですが、「もう読めないんですか?」という読者のご要望にお応えして、転載したものです。

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