【「子育てはお好き? ー専業主夫の子育て談義ー」第152回】「ゴミ、ゴミ、ゴミにタバコの吸い殻」
いよいよスギ花粉の飛散も本格化。
今年は早いうちから大騒ぎされていた割には、昨年暮れの暖かさが一転、年明けから寒い日が続き、なんだか例年より飛散時期が遅くなったようで、つい最近までは、比較的楽な日が続いていました。
“花粉の飛散量が例年の何十倍とか報道されているけれど、もしかすると花粉症対策グッズを製造販売しているメーカーとマスコミが結託してるんじゃないの? 11月の終わりくらいから、何となくいやな感じがして、抗アレルギー剤をもらって飲んでいたのが、効いてるのかな? いやいやアンテナが狂うはずがない。私の感覚では花粉をほとんど感じないし、街の中でもマスクをしている人の数がそう多くないので、やっぱりあんまり飛んでないんだよね“なんて、いろいろ考えながらいたわけだけれど、先々週くらいから、ドッときた感じ。目は痛い、くしゃみは出る、鼻水は垂れる、顔はかゆい…。とうとう肩こり、頭痛にノドの痛みまで始まっちゃって、“ああ、やっぱりきた~”。
先週の水曜日は、お昼前から孫の蓮(れん)と沙羅(さら)を私が一人でみることになりました。どこに行って遊ぼうかと火曜日の晩から相談です。
「蓮くん、明日はどこへ行く? そうだ、お魚釣り行こうか!」
「うううー、うん。お魚釣りに行く!」
昨年の夏、息子の努(つとむ)が、蓮と沙羅をマス釣り(もちろん釣り堀ですけど)に連れて行ったことがあるのですが、二人ともはねるマスが怖かったらしく、それ以来釣りにはあまり行きたがりません。けれども、怖いところに行くときには、おじいちゃんがいれば安心という意識が蓮と沙羅にはあるようで、「うううー」と迷いながらも、翌日は近所の釣り堀に行くことになりました。
私の実家の近くにある大きな釣り堀は、平日でもおじいさんたちでいっぱい。釣りがどういうものだか理解をしていない蓮と沙羅が周りを駆け回っては大変なので、子ども用の池が別に設けてあるところに行くことにしました。
蓮も沙羅も最初は釣れた魚にびくびくしていましたが、1匹、2匹と釣れるうちに、だんだん慣れてきて、
「今度は蓮くんが釣るう!」
「沙羅ちゃんもぉ、沙羅ちゃんもぉ」
と1本借りた竿が、とりっこ状態。
あっという間に1時間が過ぎ、釣れた魚は真鯉20匹に真っ赤な緋鯉が1匹。
よほど楽しかったらしく、車に乗ると蓮は、
「赤いお魚さんも釣れたね。楽しかったね。明日も来ようね」
おいおい、そんな毎日来ないよ。
あと3時間。どうしようかな?というわけで、まずファミレスでお昼を食べて、その後は見沼田んぼ(今は植木畑だけれど)で、ヨモギを摘むことになりました。
ヨモギなんてどこにでも生えてるもので、しょっちゅう摘んでいたものだから逆にあまり深く考えたことがなかったらしく、「あれ? ぜんぜん生えてない」と、改めて畑の周りにヨモギがないことに気づいたりして。結局、畑の周りではなく芝川の土手で摘むことに。ところが、ヨモギはあったにはあったのですが、周りがとても汚い。とにかくゴミの多さにびっくり。どこまで行ってもゴミ、ゴミ、ゴミ。どこのヨモギだったら摘めるんだろう…。
蓮と沙羅は、珍しいものなら何でも興味を示すので、次から次へとどんどんゴミを拾っては、見せにきます。せっかく興味を持っているものを頭ごなしに怒るわけにもいかず、
「うーん、これなんだろうねえ?」
けれども、5個、10個となると“なんだろうねえ?”も限界。危ないものもあるので、一生懸命、ヨモギに興味を移させて、何とかビニール袋に半分ほどのヨモギを摘んで帰ってきました。
久しぶりに孫に癒された一日でしたが、帰ってくると涙はぼろぼろ、鼻水はだらー。
どうやら蓮も花粉症らしく、目が真っ赤。
「あああ、花粉症は孫との楽しみまで奪っちゃうのかねえ」
20数年前、三室に住んでいたころは、あんなにゴミはなかったのに…。もっと大人はマナーをよくしないと。こんな自然の中からも大人のマナーの悪さから、安全な子どもの遊び場が奪われているんだなあと実感した一日でした。
とっても恥ずかしい話だけれど、うちの庭(マンション1階の専用庭)には、すごい数のタバコの吸い殻が落ちています。道路から投げ込めるようなところではないので、間違いなく我が家の上階に住む誰かがベランダから捨てたものです。明らかに火をつけたまま捨てたと思われるものまであります。とてもじゃないけど許せる範囲のことじゃない。孫たちにとってはとっても大切な遊び場なのに、まさか自分の家の安全な遊び場までが大人のマナーによって奪われちゃうなんてね。今度の日曜日はマンションの管理組合の総会。しっかりと意見を言ってこなくちゃね。
ベランダからタバコの吸い殻を捨てるなんて絶対に許さないぞ!
**3月22日(火)掲載**
※カテゴリー「子育てはお好き? ー専業主夫の子育て談義ー」は、2002年より2012年までの10年間、タウン情報サイト「マイタウンさいたま」(さいたま商工会議所運営)に掲載されたものですが、「もう読めないんですか?」という読者のご要望にお応えして、転載したものです。
「見沼田んぼ」「芝川」「三室」はさいたま市、特に浦和近辺に住み人なら誰でも知っているとてもポピュラーな場所です。
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