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2019年11月 4日 (月)

第117回「夏祭りの季節」

イヤーッ、暑い、暑い!!
今年の梅雨はどこに行っちゃったんでしょう?
なんだか雨らしい雨が降った覚えがない。
雨らしい雨と言えば、この前上陸した台風(何号だったっけ?)のときくらい???
何か最近の天気図を見ると前線が日本列島の上にあることが多くて、「もしや梅雨明け?」っていう感じです。このまま梅雨が明けちゃうと水不足が心配だよね。
さてこの時期って言えば「夏祭り」!
私が子どものころは
♪ピーヒョロ ピッピッピ
ピーヒョロピー …♪
で始まる秩父音頭の笛の音が祭りの象徴的な役割を果たしていたけれど、最近では
♪… うらわ踊りは トトントトント
    トント 手拍子足拍子 ハア トトントねぇ ♪
に、すっかり取って代わられちゃった。
私たちの世代は、運動会でも全校で秩父音頭を踊ってきたので、ちょっと寂しい気もするね。

妻の実家は熊谷なので、7月20日から22日まで開かれる「うちわ祭り」によく行きます。「関東一の祇園」とうたっているだけのことはあって、市内を回る山車の奏でるお囃子は、なんとも言えない情緒・風情があります。山車と山車がお互いに進路をふさぎ合った時に行う叩き合いは、山車が曳かれているときにゆっくり奏でるお囃子とは対照的に、そのテンポ、迫力は圧巻。大きな和太鼓こそありませんが、鼓と鉦を激しく連打する音、相手を威嚇する叩き手の身振りやかけ声には、身震いするほどの迫力を感じます。そして「うちわ祭り」のクライマックスは22日夜に行われる12台すべての山車がお祭り広場に集まっての叩き合い。3日間で約70万人が訪れると合って、最後の叩き合いで興奮は最高潮に達します。

「うちわ祭り」に行くといつも感じるのは、熊谷の人たちの入れ込みよう。やっぱり“土地”のお祭りには特別のものがありますよね。

浦和にはそれほど歴史のある大きなお祭りがあったわけじゃないから、“私のお祭り”といえば、実家のある原山のお祭り。
タハハッ! 「うちわ祭り」のことを言ったあとじゃ、とても恥ずかしくて言えないようなお祭りだけど、子どものころの私にとっては1年に一度の、とても“大きな”お祭りでした。産業道路沿いにある“原山会館”の小さな庭で(ほんの百人もいたらいっぱいになっちゃうような)行われる演芸大会や盆踊り。昼間は汗をいっぱいかきながら、一生懸命山車を曳く。夜は大人の輪に交じって踊りを踊る。夢中になって金魚すくいをしたこともありました。

いろいろあって、実家との関わりが10年以上なかった時期があったり、「うちわ祭り」のようにそのために出かけるほど、“大きな”お祭りではないので、20年くらい原山のお祭りに出かけることはありませんでした。祖母は歌が好きで、お祭りに行われる演芸大会によく参加していました。亡くなる少し前、祖母が演芸大会に参加するというので見に行ったのがきっかけで、その後は何度か子どもを連れて原山のお祭りに出かけました。地域のお祭りというのは何年経っても変わらないもので、かなり長い間地域の人たちとは会っていないのに、みんなが声をかけてくれます。
「元気? ずいぶん太ったんじゃない?」
そんな会話の中にも暖かさを感じます。お祭りの世話人をやっている人たちの顔ぶれを見ると、子どものころと変わらないように見えるんですけど、ちょっと違う。みんなJr.になっているので顔はよく似ているのに、なんとなく雰囲気が違うのがすごくおかしくて、ついつい微笑んじゃう。そんなのが地元っていうか故郷っていうか…(ちょっとおおげさ)

大宮で夏祭りに出かけた人が、中学生の女の子たちがお酒を飲んでいるのを見かけたんだそうです。翌年、子どもが入学する中学校の生徒のようなので心配になり、中学に電話を入れてその女の子たちの様子を話し、現在の中学校の様子を尋ねたそうです。教頭先生は、
「少し荒れてるんですよ。タバコの吸い殻は落ちているので吸っている連中はいるんですが、現場に出くわしていないので指導はしていません。かなりひどい連中は授業にも出ませんから、そんなに心配はないですよ。荒れてるんじゃないかとご心配のようですけど、公立中学に入れるっていうのはそういうことですから」
と言われたそうです。
私立っていう選択もあるけれど、“自分のつながりのある地域”っていう選択もなくてはならないものだと思うんだけれど、学校がこの姿勢じゃあねえ…。これはめずらしいくらいひどい例だと思いますが、“地域との連携”なんて学校が叫んでいる割には根本的なところがわかってないよね。きっと教頭先生はどこか遠くから通ってきてる人なんだね。地域の暖かさの中で子どもを育てることがどんなに大切なことか、しっかりと教員にもわかってほしい。公立・私立の選択の中で公立を選択している人たちは、お金がないから公立を選択しているわけじゃないと思うんだけどね。


**7月13日(火)掲載**

※カテゴリー「子育てはお好き? ー専業主夫の子育て談義ー」は、2002年より2012年までの10年間、タウン情報サイト「マイタウンさいたま」(さいたま商工会議所運営)に掲載されたものですが、「もう読めないんですか?」という読者のご要望にお応えして、転載したものです。

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