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2019年7月 9日 (火)

第106回「変な画家 1」

私の陶芸教室に併設したギャラリーで、先週から昨日(18日)まで、企画展をやりました。17年間陶芸教室をやってきましたが、ギャラリーの経営は初めて。わからないことだらけで、何をどうすればいいのか全然わからない。一応、賃貸をメインにするつもりなので、お借りいただける方があれば、1週間ポンと貸してしまって、私の方でやることは何もないのだから問題ないわけですけれど、まだまだ宣伝が充分とは言えないし、お借りいただくと言っても、ギャラリーという性質上、作品がないとダメなわけだから、「はい、明日から」というわけにいかない。今の段階で予約が取れているのは、この秋が一番最初。

それまでウチの企画展と画商さんに借りていただいてつなぐことになりました。知り合いをたどっていってやっと一人の画商さんに辿り着き、そこからまたどなたかをご紹介していただいて、広げていく。ところが、困ったことにその画商さんとの付き合い方が全然わからない。何がなんだかわけがわからず、ゴチャゴチャやってるうちに、どういうわけか大阪のプロモーターの方と知り合うことができて、「アンドリュー・プライス」というイギリスの作家の展覧会を開くことになりました。

「それじゃあ、会期の2日前くらいに絵が着くように送りますから。プライスの来場は、必ず土日のどちらかは入るようにということにしていますので、4月の16、17日ということでいいですかね。社長さん英語は大丈夫なんでしょ?」
「いや、それが…。全然しゃべれないんですよ」
「いや別に通訳もつけますから大丈夫ですけどね」
「はあ…」

てな具合で、最初からプライスのプロモーターに押されっぱなし。会期は決まったものの、どう準備すればいいのか、段取りが全然わからない。とにかくDMのハガキだけは作って、陶芸教室の生徒さんや知り合いに約1000通配りました。

ところが期日が近づくにつれ、本当に絵が送られてくるのか心配になりました。確かに約束はしたけれど、契約書を交わしたわけでもなく、口約束だけで信用しちゃってよかったのかなあ???

30数点の絵が本当に届いたときは、ホッとしました。
いよいよプライスが来る日。
「初めてあったときはなんて言うんだっけ? “How do you do?” “Nice to meet you!” そんなんだったっけ?」
なんて言ってるんだからどうにもならない。

そんな不安を吹き飛ばしたのは、プライス本人でした。
いやいや、もう話し好きで話し好きで、とにかく話し出したら止まらない。女性の通訳の方がそれを全部同時通訳で日本語に直してくれるから、なんだか自分が英語が話せてる気分になって、どんどん話が弾んじゃう。プライスもちょっと変わった人で、画家としてきてるんだから、普通だったら絵の話になるんだろうけど、お子さんの写真なんかを見せちゃって、最初からすっかりプライベートな話。イギリス人て、アメリカ人よりも堅くて保守的っていうイメージがあったので、ちょっとビックリ。

私が主夫をやってたっていう話から、だんだん男の子育ての話に。どうやらプライスも、子育てにかなり関わっていたらしい。

ちょっと前置きが長くなっちゃったので、プライスとの“男の子育て談義”はまた次回。


**4月19日(月)掲載**

※カテゴリー「子育てはお好き? ー専業主夫の子育て談義ー」は、2002年より2012年までの10年間、タウン情報サイト「マイタウンさいたま」(さいたま商工会議所運営)に掲載されたものですが、「もう読めないんですか?」という読者のご要望にお応えして、転載したものです。

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