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2019年6月10日 (月)

第102回 「仕事モードと子育てモード」

ペットショップを始めて早4ヶ月。
最近、子犬の仕入れに市場に行ったり、ブリーダーを訪ねたり、店内の子犬の世話をしたりと初めてのことばかり。次から次へ未経験ゾーンへ踏み込まなきゃならないので、面白いことは面白いけれど、けっこう忙しい。

朝8時過ぎに家を出ると帰りはだいたい夜の10時過ぎ。バタバタしているときはお昼を食べ損なっちゃうこともしばしばで、しょっちゅう「ああ、腹減ったあ」状態。うっかり朝食を食べ損なうと夜の11時頃まで何も食べてなくて、「あれっ、今日何か食べたっけ?」なんていうこともあったりして…。

自宅に帰ってきてから、広告の原稿考えたり、PCを使って事務処理をしたりで、寝るのはほぼ毎日午前2時頃。こんなんでよく身体が保ってるなあって感じだけれど、最近わかったのは、“大変なのは睡眠時間が短いことはもちろんだけれど、常に緊張していて緊張がほぐれる瞬間がないっていうこと”だっていうこと。

従業員も管理しなくちゃならないし、お客様にも対応しなくちゃならない。人に会うこともずいぶん増えたけれど、すべて仕事モード。顔の筋肉が緩んでない。あんまり仕事にかかわってる時間が長いので、食事をしてるときも、お風呂に入ってるときも、トイレに入ってるときも、もしかすると寝てるときも仕事顔。全然自分では気づいてなかったんだけれど、ちょっと前に、中学校のPTA会長さん(私が小学校で会長をやったときに副会長をやってもらってた女性)から携帯に電話が入って、
「大関さん、元気?」
なんて言われた途端、
「あれっ? なんか変な感じ。すごく違和感ある」って思っちゃった。それは何でかっていうと、自分がこれまで過ごしてきたポジションと、今生きているポジションがあまりにも違うので、自分の気持ちのモードが全然違うから。今が「仕事モード」なら以前は「子育てモード」。どっちにもそれぞれよさはあるけれど、人間的なのはやっぱり「子育てモード」かな???

仕事ってある意味、常に利害が相反する人と接してるわけで、相手に気を許せないので、どうしても緊張がほぐれないけれど、子育てっていうのは逆に子ども同士、親同士が敵対関係にあるわけじゃないから、あまり緊張しないで付き合えるんだよね、きっと。もちろんそういう中にも緊張関係が全然ないわけではない(何年か前にあった音羽の事件のようなのもあるので競争の論理を強く意識しすぎると敵対関係になることもあるけれど)けれど、やっぱり一緒に子育てをしてきた仲間って悩みを共有できるっていうか、ホッとできるっていうか…。

10日ほど前、一緒に子育てをしてきた(翔の公園デビューからずっと)翔の同級生のお母さん二人が、私の仕事場にやってきました。二人ともウチと同じマンションに住んでいたんだけれど、一人は昨年の11月に近くの戸建てに引っ越してしまい、もう一人は同じマンションに住んではいるんだけれど、私がほとんど家にいないので、最近まったく顔を合わせる機会がなく、ほんとに久しぶりっていう感じでした。

話をしていると、「ああ、やっぱり違和感感じる」と思いながらも、4時間も話をしちゃって、「ありゃ、こんなに長い時間いったい何話してたんだろう?」ていう感じでした。お互いに相手の子どもの成長を喜べるような関係っていいなあって感じながら、「ガハハッ、やっぱり私は主夫の方が性に合ってるのかなあ?」なんて思ったりして…。


**3月22日(月)掲載**

※音羽の事件
1999年11月22日、東京都文京区音羽で2歳の幼女が殺害され遺棄された殺人・死体遺棄事件。
被疑者逮捕直後、幼稚園・小学校への入学試験(お受験)にまつわる受験戦争が犯行動機とされ、「お受験」が大きくクローズアップされたことから、「お受験殺人事件」「音羽お受験殺人事件」と呼ばれる。発生地名から単に「音羽事件」とも。


※カテゴリー「子育てはお好き? ー専業主夫の子育て談義ー」は、2002年より2012年までの10年間、タウン情報サイト「マイタウンさいたま」(さいたま商工会議所運営)に掲載されたものですが、「もう読めないんですか?」という読者のご要望にお応えして、転載したものです。

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