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2019年4月14日 (日)

第95回「受験勉強のやり方」

「どこか私立中学を受験させようと思うんですけど、ウチの子ってすごく面倒くさがるんですよねぇ。受験勉強ってやっぱりコツコツ地味にやっていく積み上げが大事でしょ。そういうことが全然できない。たぶんそういうことをやってるのが大手の受験塾だと思うんですけど、4年生くらいから週に2日も3日も通って、ウチに帰っても毎日毎日勉強漬けっていうのも失うものが多すぎるって思うし…。でもそう思って育ててきたら、6年生を目前にしてただただ雑にいい加減なやり方でしか勉強しない子になっちゃってたんですよ。」

「小さいころから何でもやってやっちゃってきましたからねぇ。そりゃあもう、周りがビックリするくらい。未だに学校の支度は私がほとんどしてやってるし、靴下まで履かせてやってる。ずーっとそうしてきちゃったから、今さら突然“自分でやりなさい”なんて言えないし。学校の先生は“いいお子さんですねぇ。どうやって育てたらあんなにいいお子さんになるんですか”って言ってはくれるんですけど、ウチでの実体を見たらビックリするんじゃないかなあ。すごく後悔してるんです、やっぱり育て方間違ったって。先生からも勉強のことは“とても理解力はあるんですけど、もう少し丁寧にやってくれるといいんですが…”って言われるんですよ。ノート見てもらえばわかります。すごく乱暴な字で読めないんだから。“字なんて自分が読めればいいんだなんて言うくせに、問題集をやって答え合わせしようとすると、あんまり雑なんで自分でも読めなくなってる。計算やってても“0”だか“6”だか区別がつかなくなって結局間違っちゃう。」

「今通ってる個別指導の先生は、“まず算数を固めて、その後国語に入りましょう。社会と理科は慌てなくていいですから。とりあえず家でやっといてください”なんて言ってるんですけど、ウチの子のこと、全然わかってない。家でなんてやれるわけないじゃないですか。そういう子じゃないんだから…。そんなことも見抜けなくていったいどこが個別指導なんだっていう感じ。かといって塾もこれでもう3カ所目で、あんまり塾を替えたりして子どもに負担をかけるのも嫌だし。私の正確がきっちりやらないと気がすまない方だから、なおさらなのかもしれないですけれど、やっぱり受験勉強には問題集を初めから最後まできっちりやり通すような几帳面さも大事だと思うんですよねえ。とりあえずなんとか自分できっちり丁寧にやる習慣をつけないと間に合わないと思うんですけど、どうしたらいいんでしょうか?」

ぎゃー!
ちょっと長くなっちゃたけど、なんていう相談を受けたことがありました。これでもはしょったつもりなんだけどね。

なかなか小学生に“きちっと勉強しろ”なんていうのは難しいよね。ほとんど不可能。まあ無理すればできないこともないだろうけど、そりゃあ今の話の中にもあったように犠牲が大きすぎるよね。あんまりいい子に育つとは思えない。ウチの子なんてすごくいい子だよ。ぜーんぜん無理しなかったから。だからその通りきちっとやらない子に育っちゃった。

さて、そうは言っても、やっぱり受験にはきちっと物事を処理していくっていう作業は重要だよね。もうどれくらい前だったかなあ?(15年とか20年とか前だよ)テレビで塾を取り上げてる番組があって、そこの塾は中学受験でものすごく結果を残してるので入塾するのも大変らしいんだけど、確か漢字の書き取りだか作文だかしかやらないの。そのかわりきちっとやらせる。なんかわかるような気はするよね。
私も塾をやってて思ったんだけど、限られた塾の時間の中で教えられることってたかがしれてる。結局“重要なのは勉強に対する姿勢をどう教えるか”だって。

「いい加減にやってるので、分数の計算すらわからなくなっちゃってるみたいなんです。やっぱり計算問題みたいなものをたくさんやってもらうように個別指導の先生に頼んだほうがいいんですかねぇ…」

「それでもいいけど、それができないからそうなってるわけでしょ。そういう風にやらせたくなかったわけだし。私もそれはそれでよかったんじゃないかって思いますよ。どう育てるかの問題なんだから。もし私が教えるとしたら、易しい問題からたくさんやらせるんじゃなくて、難しい問題を丁寧に最後まで解くっていうことを何度かやるかなあ。“丁寧に”っていうところが重要なんですけどね。難しい問題には易しいところから難しいところまでが詰まってるわけだから、1題解くことでいろいろなことが教えられるでしょ。そこは教える側の力量もあるけど…。解けた時の達成感も感じられるだろうし、そうすれば徐々に力はついてくると思いますよ。今までの育て方の根本を変えようと思うんじゃなくて、アプローチの仕方を変えたらいいですよ。個別指導の先生にそんな風に言ってみたらいいんじゃないですか」

たははっ! 自分チの子にはできないけど偉そうに答えちゃった。その後どうしたか聞いてないけど、うまくいってるかなあ???

**2003年2月2日(月)掲載**

 

※カテゴリー「子育てはお好き? ー専業主夫の子育て談義ー」は、2002年より2012年までの10年間、タウン情報サイト「マイタウンさいたま」(さいたま商工会議所運営)に掲載されたものですが、「もう読めないんですか?」という読者のご要望にお応えして、転載したものです。

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