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2019年3月 6日 (水)

第91回「教員のセクハラ防止策」

おいおいおいおい! 冗談じゃないよ!
数年前までは「教育先進県」なんていう感じで、いろいろ施策を打ってきた県教委も、最近はすっかり形無しだね。新聞を見てると、どうも埼玉県の教員の不祥事が多いような気がするよ。
こんなこと言うと「統計を取ったのか!?」なんて、県教委の人に怒られちゃいそうだから「いいわけ」しておくと、地方版に載ってるのは当然のことながら埼玉県のことだけだから、その分埼玉県の不祥事が多く感じるのかなあ?なんていうことにしておこうかな…。
私は見なかったんだけど、つい数日前にTVのワイドショーで、県教委が県内の教員向けに配った「セクハラ防止」用の啓発パンフレットのことが話題になったらしい。これがなんとセクハラやわいせつ行為をした時の処分の内容ばかりがクローズアップされているとか…。それがまた笑いものにされている。
その番組を見ていた妻なんて、私がトイレに入っているのに、
「ねえねえねえねえ、また県教委が変なパンフ作ったんだってよ!」
とわざわざトイレの前までやって来る始末。どうやらコメンテーターも一様に批判的らしい。
トイレの中から、
「ふーん。なんでまたセクハラとかわいせつ行為の事の本質とか、被害者に与える心の傷とかを言わないで、処分ばかりを強調するのかねえ? 処分が厳しいからやっちゃいけないっていうわけじゃないだろうに…。なんか発想が変だよね。刑法で定められた刑の重さが持っている犯罪抑止力みたいなものを全面的に否定するわけじゃないけれど、教育委員会が教員向けにそんな意味でパンフレットを作ったんだとしたら、生徒のことはどこかに飛んじゃってて、とても教育の世界で行われてることとは思えないね。でも、今まさに教育の世界が問題だらけなのは、まったくそこの部分の“生徒不在”で、教員の立場からしか教育行政が行われていないことだろうね。しかもそれがもっとひどいことになってるのは、行政も現場も自分たちの施策が“子どもたちのための施策”になっていると勘違いして、謙虚さを失ってることだろうね」

昨日(14日)の朝日新聞朝刊に、その啓発パンフのことが載っていました。あんまり詳しい内容は載っていなかったんだけれど、「県教委によると懲戒処分の大半は交通事故、体罰、わいせつの三つが占めるという。交通事故と体罰のパンフレットは配布済み。これで“3部作”が完成した」んだって。その記事は、「県教委は、教職員によるセクハラやわいせつ行為の増加を受け、これにストップをかけるための啓発パンフレットを作った。わいせつ行為の事例や、懲戒処分を受けた場合の給与の損失額を掲載するなど、具体的で踏み込んだ内容だ」とおおむね好意的。
タハハッ、購読者に教員が多い朝日新聞らしい書き方だね。ウチもずーっと朝日新聞だから、こういう朝日新聞の感覚よくわかるよ。でもちょっと県教委の立場を「好意的に取りすぎ」に感じちゃったなあ。
懲戒処分ていうのとはちょっと違うけど、「罰があるからやっちゃいけない」って感覚って、教育の世界ではよくあるよね。例えば「忘れ物したら掃除」とか「××ができなかったらグランド3周」みたいな…。そういうふうに掃除とかグランドを走ることとかを罰にしちゃうと、なんだか掃除やグランドを回ることが“悪いこと”や“嫌なこと”になっちゃう。掃除だってグランド回るんだって、別に罰だからやるわけじゃないよね。“掃除をしたらきれいになって気持ちがいいよ”とか“ジョギングするのってとっても心地よいものだよ”とか教えるのが筋だと思うけど、違うかなあ???
これじゃあ、みんな掃除や走ることが嫌いになっちゃう。

セクハラやわいせつ行為の問題も、行為自体の卑劣さや被害者に与える心の傷をしっかりと認識することから始めないといけないと思うね。学校で罰を与えられる子どもたちだって、どうやって罰を逃れようとするかっていえば、“真面目にやろうとする”んじゃなくて、“見つからないようにやろう”とするのは、誰だって知ってるよね。
カハハッ!  ここだけの話だけど、私にも記憶がある。
先生方のセクハラやわいせつ行為が“より見つからないように”なーんてなっちゃったら、恐ろしいね。絶対にそんな先生は雇わないでほしいもんだね。


**2003年12月15日(月)掲載**
※カテゴリー「子育てはお好き? ー専業主夫の子育て談義ー」は、2002年より2012年までの10年間、タウン情報サイト「マイタウンさいたま」(さいたま商工会議所運営)に掲載されたものですが、「もう読めないんですか?」という読者のご要望にお応えして、転載したものです。

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