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2019年2月 6日 (水)

第32回 「だれにとって問題児?」 その2

 タハハッ! ごめんなさい。
 前回「13日放送」なんて言っちゃのに、20日の間違い(9日の水曜日に収録は終わっているので、たぶん今度は大丈夫だと思う)でした。「はっきり言わない日テレが悪い」のか、「よく聞かない私が悪い」のかわからないけれど、とにかくごめんなさい。

 「問題児 VS 教師」っていう予定だったのに、収録してみたらちょっと違っちゃったみたいです。っていうのは、『VS』にならなかったっていうこと。

 私はずっと舞台の裏に置いてあるモニターを見ていたのだけれど、印象でいったら断然「問題児」の勝ちっていう感じでしたが…。

 もちろん2時間にわたって収録したものを担当ディレクターがどう編集するかでだいぶ印象は変わっちゃうんだとは思うけれど、収録中も勝ち負けをつけることができませんでした。

 それは「問題児」に対する学校の対応が、あまりにも学校の身勝手で行われてきていたことを誰しもが認めないわけにいかなかったからです。収録前、スタジオ脇の控え室でスタッフから、「先生方は皆さん立場が違うので、問題児の肩を持ちたくなる場面があるかもしれません。『問題児』の意見に多少は同意してもらってもいいんですが、『問題児 VS 教師』という設定なので、それを崩さないようにお願いします。それと先生方同士の批判はしないようにしてください」という注意がありました。

 ところが蓋を開けてみると、『VS』なんていう姿勢はすっかりどこかに飛んでしまって、スタジオ全体が『問題児』に同情的に。それは『問題児』の発言がほとんどすべて、「先生に注意された通り努力をしたのに認めてくれなかった」という趣旨の内容だったからです。教師サイドとすれば、せいぜい「まだ君の努力が足りなったんじゃないの」くらいにしか言いようがありません。どこかでディレクターが展開を変えるのかなあと思っているうちに、方向はどんどん『問題児』の話を聞いてやるという方向に…。結局、「君たちはずいぶんひどい目に遭ってきたんだなあ」で終わってしまいました。(放送される番組はどんなふうになっているのかわかりませんけれど)

 最初の企画からすると内容が大きく変わってしまい、明らかに失敗です。一緒に議論に加わっているタレントの方たちの影響が強いので、教師と生徒いう構図(権力と非権力という)が明確にされていないと私は感じました。実は、『教師と問題児』という関係の根本は、『権力と非権力』という関係に他なりません。そこを抜きにして、議論を戦わせるのは無理なのに、今回の番組はまったく対等な立場で議論をさせようとしていました。どんなに強がったところで、『問題児』側に教師と対等に戦える力があるわけもなく、開き直って「強い対場」であるはずの『問題児』は、同情される「かわいそうな生徒」となってしまった気がします。

 社会的にいって、『教師』は常に生徒を指導、教育する立場であり、『生徒』はまったくといっていいほど、教師を批判する権利を与えられていません。『教師』に対して自分の意見を表明することのできない環境が、『問題児』を生む一つの大きな要因であることは間違いないのだから、残念ながら『問題児』には教師と対決するだけの力はなかったのでしょう。

 一見、『問題児』側の勝利にも見えましたが、実は『問題児』は土俵にも上げてもらえなかったというのが、私の実感でした。教育のことでバトルを展開したいのなら、”次回は「教師 VS 親」というのをやったらどうですか”と担当ディレクターに進言しておきました。
それだったら間違いなくすごいバトルになるでしょうね。

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