« 第35回 「たまには塾の話」 | トップページ | 第37回 「門前の小僧…」 »

2019年2月 6日 (水)

第36回 「誰のための学校?」

ある小学校の参観日。
例の池田小学校での殺傷事件があってから、どこの学校も校内に入るためのチェックは厳しくなっているようです。特に小学校は、自分で自分を守ることが難しいので、どうしても親の力を借りることになります。参観日といえども、まず、昇降口でチェック!いたる所にPTAの役員さんがいて、チェック、チェック!例えば、あらかじめ保護者に配られている身分証明のようなカードを首からぶら下げる。忘れた場合は、昇降口で名前を記入して、リボンをもらってつける。教室に行くための廊下の角でも不審者が入ってこないか、役員さんがにらみを利かせている。まあ、あんな事件があると仕方のないことですよね。
でも考えてみると、参観日じゃないときは役員さんが出て警備をしているわけじゃないから、あんまり意味がないような気もするけど…。
確かに参観日は保護者に混じって不審者が入りやすいっていうことも言えるけど、大人がいっぱい来ているわけだから、かえって子どもは安全(?)なんじゃないのかなあ???

さて、その警戒厳重な廊下を通って教室の前まで行くと、廊下の片側には粘土で作った作品がいっぱい!その廊下の反対側の壁には、子どもたちの描いた絵がいっぱい!教室へ入ると、後ろの壁には習字(知り合いの書道の先生は「習字」って言うと怒るんです。「習字」じゃなくて「書道」だって。もっともですよね。私もそうあるべきだと思うけど、ここでは小学校のことだから一応「習字」っていうことにさせてもらって…)の作品が重ねていっぱい貼ってある。もちろん教室の廊下側の壁にも、班でまとめた資料や係りの分担等々…。窓以外の所はぜーんぶ何かで埋まってる。最後に極めつけは、黒板の周り。
「学校の目標」「学年の目標」「クラスの目標」!!!
もう一つおまけに、後ろの壁の一番入り口に近い所には、忘れ物の回数をまとめた表。ぜんぜん壁が見えない!でも、これって誰のためかねぇ???
「ウチの学校はこんなにしっかり教育してますよ」っていうこと?どこか違和感あるよねぇ…。だいたい、気分が落ち着かない。こういう学校に限って、「休み時間は外で元気に遊びましょう」なんて言って、無理やり子どもを外に出しちゃったりしてね。それも、「子どものため」かなあ?
外で遊ぶことも大切なことことではあるけれど、私には、「ウチの学校は、元気な子どもを育ててます」って威張ってる校長先生の顔が浮かんじゃう。外で遊ぶことが義務になっちゃうと遊びじゃないもんね。

教師や親があんまり目立ちすぎない学校の方が学校らしいんじゃないのかな?
たくさんの掲示物を貼ることで「これだけしっかり教育してます」っていう教師の自慢に終わってない?学校に警備に行くことで「私は子どものことを第一に考えてます」っていう親の自己満足に終わってない?そんな学校たくさんあるよね。

来週、「北足立南部地区公立小・中学校PTA役員等研修会」の事例発表者になってるんですけど、最初「特色あるPTA」なんていうテーマでって言われたんで、困っちゃったんです。どこのPTAもみんな子どものためを思ってやってるわけでしょ? そんなに違いがあるわけない。ウチのPTAなんて特色がないっていうことが特色かな??? 特色なんてあったら、やたらPTAが目立っちゃって子どもがどこかにいっちゃいますもんね。

どうやら、「今年PTAで力を入れていること」っていうテーマでいいらしいので、ホッとしましたけどね。

**11月12日(火)掲載**

|

« 第35回 「たまには塾の話」 | トップページ | 第37回 「門前の小僧…」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 第36回 「誰のための学校?」:

« 第35回 「たまには塾の話」 | トップページ | 第37回 「門前の小僧…」 »