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2017年5月 3日 (水)

第19回 「学校に行けない…」

 さしたる理由があるとは思えないけれど、昔「登校拒否」って言っていた「子どもが学校へ行かなくなっちゃう状態」を、最近は「不登校」って言うことが多くなりました。どうもこういうことを勉強するのが苦手なので、なぜ「不登校」っていう言葉に置き換えられつつあるのかよく知らないんですけれど、私は「登校拒否」の方が好きです。なぜかというと「不登校」っていうのが”その状態をただ客観的に表現している言葉”なのに対して、「登校拒否」は”子どもの意志に重きを置いて表現している言葉”だからです。

 でも、私も最近は「不登校」っていう言葉を使うことが多くなっているんですけどね。やっぱり「拒否」っていう言葉の響きがきつすぎるのかなあ??? 何となくですけど、学校へ行かなくなってしまった責任を「親」にかぶせる言い方が「不登校」、学校にかぶせる言い方が「登校拒否」、そんな感じがしないでもないですね。好き嫌いは別として、とりあえずここでは少しソフトな感じで「不登校」っていうことにしておこうかな・・・。

 私も中学一年の時に不登校になったことがあるんですよね。夏休みが終わって二学期が始まったら学校に行けなくなっちゃって、ちょうど一ヶ月くらい休みました。今から30年以上前で当時は今のように「不登校全盛」の時代じゃなかったので、どこか具合が悪いんじゃないかってあっちこっちの医者にかけられて、なんかわけのわかんない病名をつけられたりして・・・。

 振り返って考えてみると私の場合は中学のサッカー部の「水」が合わなかったのが原因だったんじゃないかなあ??? 今でもあのころのサッカー部のことを思い出すと、なんとなく自分の生き方や考え方とはしっくりこないものがあって・・・。結局学年主任だったバレー部の顧問の先生に勧められてバレー部に移ってからは、学校に行けるようになったんです。

 不登校の原因はいろいろあると思いますけど、親や周囲の期待が大きくてその重圧に耐えられなくなっちゃうパターンと、自分の出番が見当たらなくて居場所を見つけられなくなっちゃうパターンがほとんどなんじゃないかなあ。無理やり分類すれば、前者が「登校拒否」、後者が「不登校」なんていう分類もできるかも・・・。もちろん、その複合型なんていうのもあるけどね。

 どうも我が家の子どもたちは、程度の差こそあれ必ず一度は「不登校」になるらしくて、私の中では「不登校」は「一種の成長過程」なんていう意識がすっかり定着しています。思春期に親離れをしようとする子どもにとって、学校のような時間に追われている生活ではなくて、しばらくじっと考える時間が必要なのかなあ、なんて思います。それがいつどんな理由でやってくるのかがまだ私には解明できていないので、つまらない(かなり重大なことの時もあるけれど)ことがきっかけで、学校に行くことができなくなってしまうと、やっぱり動揺しますよね。

 まさに先週まで、中学3年の翔(かける)が学校に行けなくて、やっと昨日(7月15日)から学校に行けるようになりました。また今日はわからないけれど、たぶん大丈夫じゃないかなあ??? これは親の勘!
 
 中耳炎が引き金で、確かにかなり具合も悪かったので、単純に不登校っていうわけではないのだけれど、やはりそんなときでも学校の中での自分の出番が発見できないと、なかなか登校するきっかけをつかめないみたいです。翔の場合、たまたま生徒会長をやっていて「ジュニア議会」(たぶん市か市教委の主催でやっている模擬議会。中学生の生徒会役員が出席するらしい)が夏休みにあったり、文化祭で音楽の先生と琴の合奏をしたり、中学校生活最後の公式戦(サッカー部の補欠だけれど)があったりと出番がたくさんあったので、なんとか行けるようになりましたけど。

 ちょっと前まで、「不登校」には登校刺激を与えずに待つというのが定番だったけれど、思いの外それは「ひきこもり」を生んでしまって、最近では「ある程度の登校刺激も必要」と考えられるようになってきているようですが、今回の翔の不登校で考えたのは、「出番」ということでした。たまたま「出番」のアイテムをたくさん持っていたことが、翔の登校のきっかけになったように思います。「一種の成長過程」という思いはありながら、やっぱり登校できるようになるとホッとしますよね。

 「今の学校なんて行けない子の方がいい子」なんていう言い方をする人がよくいますけれど、そうでしょうか? 私も行けないことがそんなに悪いことだとは思わないけれど、やっぱり行けないっていうことは人との交わり方が未成熟だっていうことなんじゃないかなあ???

 声をかけるとベッドで布団にもぐってしまう翔を見ているより、ニコニコと通学する翔を見ている方が親としては嬉しいですよね。

**7月16日(火)掲載**

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