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2017年5月 3日 (水)

第18回 「人生経験4分の3!」

 行きつけのお寿司屋の店長に、
「子どもが幼稚園に行きたがらないんですけど、いいんですかねえ?」
と聞かれました。
「いくつですか?」って聞いたら、
「4歳です」っていう答え。
よく聞いてみるとまだ正式に入園しているわけじゃなくて、来年の4月に2年保育で入園するとのことでした。

 最近は「慣らし保育」みたいな言い方の通園をやっているところが結構あって、まだ正式には入園していない子どもたちを週一回だけお母さんと一緒に来させるとか、夏休み中に次年度入園の子どもたちを集めて行事をするとか、どこの幼稚園もあの手この手で園児集めに躍起になっているみたいです。ここで間違っちゃいけないのは、これはあくまで経営上園児を集めなくてはならない幼稚園が、他の幼稚園に子どもを取られないようにツバを付けてるのであって、本来子どもの教育のためにやっているのではないっていうこと。(こんなこというと幼稚園を経営している人に怒られちゃうかな?)

 だから、幼稚園にしてみれば早ければ早いほどいいわけで、子どもの発達段階とは無関係。個体差はあるにしても、当然社会性の育っていない子どもたちも「幼稚園という商売」のターゲットになっているわけで、そんな中で「幼稚園に行きたくない」なんていうことが起こるのは当たり前です。

 店長には、
「心配することないですよ。ウチの居心地がいいんですよ、きっと」って言っておきました。おじいちゃん、おばあちゃんが一緒に住んでいるそうなので、きっととってもかわいがってもらっているんでしょうね。

 ちょっと前のことになりますけど、ウチと同じマンションのお子さんで、3年保育に入園した女の子がいました。2ヶ月くらいは通ったかなあ??? 毎朝送迎バスに乗るのを嫌がって、お母さんは相当苦労していました。無理やり乗せてみたり、時には子どもに負けて休ませてみたり・・・。どっちにしても、子どももお母さんもすごいエネルギーを消耗するわけで、日増しに子どもを見るお母さんの表情がきつくなっていくのがわかりました。結局夏休みまでは持たずに、幼稚園をやめることに。

 でも、その決断は正しい決断だったんじゃないかなあ? 翌年同じ幼稚園に2年保育で入園して、元気いっぱい通っていましたから。

 いろいろなところで行われている幼児教育もそうだけど、大切なのは子どもの発達段階にふさわしいかどうかだと思います。子どもを受け入れる側は、少しでも早く子どもを手に入れようとして、なんとかかんとかうまいこと言って誘ってくるけれど、そこでお母さんやお父さんがきちっとした判断をすることが大事ですよね。

 学校に上がった時、4月生まれの子と3月生まれの子を比較することがよくあるけれど、3年保育で入園する子って入園してすぐに4歳になる子と入園直前に3歳になった子までいるんだから、同じような規範の中で生活するなんてとても無理ですよね。人生経験が4分の1も違うわけでしょ。率でいったら80歳のおばあさんと60歳のおばあさん(これは妻に怒られちゃうよ。去年60歳になったけど確かに妻を見てるとおばあさんにはほど遠いもんね)と同じですもん。当然やれることも違うわけですよね。

 やっぱり、自分の子には何があってるのかしっかり考えないと・・・。
 焦らない、焦らない! だね。

**7月9日(火)掲載**

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