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2016年2月14日 (日)

第12回 「男の子育て」が注目されてはいるけれど・・・

 最近「男の子育て」を取り上げている新聞記事をよく目にします。「ああ、やっと男の子育ても認知され始めた」っていう思いがある反面、「子育て」っていうことが本当に理解されているのかなあと疑問に思うこともよくあります。

 「子育て」っていうことに対する考え方も千差万別なので、どういう子育てがいいとか悪いとかいうのは難しいけれど、「男の子育て」を扱った記事や本をみて感じるのが、”男は無責任”っていうことです。もちろん私が完璧な子育てをしてきたわけじゃないので、中学三年になる翔(かける)についてはもちろんのこと、二十歳を過ぎた息子と娘、三十歳を過ぎた娘と息子、誰を見ても間違った子育てをしてきてしまったのではないかという後悔の念ばかりでではありますが。

 けれどもそういった問題とは別に、「男の子育て」から見えるものは、「みたい時にみる」的発想です。「やってみるとおもしろい」「休暇のときに子どもをみる」「子どもと遊ぶ」こんな言葉が並んでいるものも結構あります。もちろん、日常的に子どもと接する時間が少ない父親にとって重要なことなので、そうできる父親が増えるといいなあとは思います。けれども、これが「子育て」ではないという認識を持つことも重要です。

 テレビや雑誌で取り上げられるようになってから、かなり多くの場所で講演をする機会を与えていただきました。夫婦の年齢差のこと、ステップ家族(継父・継母がいる家族のことを最近そう呼ぶのだそうです)のこと、主夫のこと、性教育のこと、いろいろ話をしますが、さらに細かくいえばその中に「男の子育て」があります。これには重要な要素がふたつあります。ひとつは「男の」ということ、もう一つは「子育て」ということです。

 はじめに述べたように、「男の」という部分については、やっと認知がされてきたので、私がまさに小さい子どもたちを育ててきたころに比べると、ずいぶん「男」が育てることも楽になったなあと感じます。マスコミに登場することで私も少しはそういった世の中の流れに貢献できたのかなあ、なんて時々思うこともありますけれど。

 ところが一般に「男の子育て」といった場合には、ここで終わってしまっていると思うのです。もう一つの要素である「子育て」の部分は常に省略されているような気がします。

 子育ての本質は「休みがない」ということです。自分がどんなに具合が悪くても、子どものことは必ずやらなければならないのです。そこがほとんどの「男の子育て」には欠けています。とりあえず「子どもと接する時間を持つこと」、それで充分だとは思いますが、さらに一歩進んで「休みがない」という子育ての本質を理解することが、女性の子育てを理解することにつながり、さらに「男の子育て」を広げることになるのではないでしょうか。

 「女の」「男の」といったことが話題にならない社会が早く来るといいですけれど・・・
 ちょっと今日は堅い話でした。

**2002年5月28日(火)掲載**

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