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2016年1月13日 (水)

第6回「虎ノ門病院の子どもたち」

 次女の麻耶は小学校2年生の時 、腎臓病を患いました。秋の運動会も終わった10月半ば、37℃ちょっとの熱を出し学校を休む日が何日かありました。2,3日休むと熱が下がり学校へ行くのですが、しばらくするとまた微熱が出て何日か休む。そんなことが数回続きました。

 子どもって正直なもので、学校を休んだ日でも具合がよくなれば、外へ行って友達と遊んだりします。特に小学校の低学年のうちは、基本的に子どもたちは学校が好きなので、「ずる休み」という発想がないみたいで、子どもの行動はほとんど具合の善し悪しにかかっています。子どもの行動を見ていれば具合がいいか悪いか、まずわかります。

 このときの麻耶は熱が下がっても、外へ遊びに行くことはほとんどありませんでした。
10月30日(土)(子どものことになると不思議なもので、15年も前のことなのにまるで昨日のことのように覚えています)
 相変わらず麻耶は熱が37℃前後のところを上がったり下がったりしていました。たまたまこの日は熱が低めだったので、気分転換でも図ろうかと、粘土を仕入れるための私の益子行きに誘ってみました。麻耶自身も気分を変えたかったようで、一緒に行くことに。妻も一緒に行くことになりました。

 片道約2時間の道のり。向こうで粘土を買って、お昼を食べて帰ってくると、朝出ても帰りはほぼ夕方になります。お昼を食べている時に麻耶が朝から全然トイレに行かないことに私が気づきました。
「全然トイレに行かないみたいだけど、何か飲ませた方がいいんじゃない?」
そしてジュースを飲ませました。

 腎臓病に対する対応としては、これがとんでもない間違いだったわけですけれど、後にこのことが腎臓病に気づくきっかけとなります。

 翌日、そろそろ学校に行く準備もした方がいいということになり、熱も下がっていたので、麻耶をお風呂に入れることに。ところが服を脱がせてみると、おなかから下がパンパン(というかぶよぶよというか・・・)に膨れているのです。4人目の子どもですが、こんなに膨れた子どもの身体を見たのは初めてでした。

 日曜日でしたがすぐ、かかりつけの小児科の先生に電話をしました。一通り今までの経過を説明すると、
「それはあなた腎臓病よ。水は飲ませちゃだめ。とにかく安静にして」

 腎臓病という言葉の意味と今まで自分が取ってきた対応のまずさとで、頭をガーンとハンマーで殴られたようなショックでした。
「明日すぐ入院できるように私が手配をしてあげるから、とにかく動かさないようにして、安静にして置いてね」

 かかりつけの小児科の先生は女医さんで、お連れ合いが東大病院分院の小児科医でいらっしゃったこともあり、すぐに東大病院分院に入院の手配をしてくださいました。

 このときは私も妻も、そしてかかりつけの女医さんも、麻耶の腎臓病がそれほどひどいものだとは考えていませんでした。

 11月1日(月)
それまで一度も休みにしたことのないカルチャーセンターの講座を休講にし、池袋の先にある東大病院分院に麻耶を車で運びました。

つづく

**2002年4月22日(月)掲載**

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