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2016年1月13日 (水)

第11回 「めだかの学校はなかったけれど・・・」

 「ドドドドドッ ドドドドドッ ドドッ ドドドッ」
 「??? なんの工事?」
 カルチャーセンターの中なのに、まるでアスファルトの道路を掘り起こしているような音です。
 「ドドドドドッ ドドドドドッ ドッ ドドッ」
 なんの音かと思ったら、隣の部屋でやっているフラメンコの音です。
 手に付けたカスタネットの音は全然聞こえてこないのですが、あのフラメンコ特有の床を踏みならすステップの音が地響きのように伝わってきているのでした。

 どういうわけか私がカルチャーセンターで陶芸を教えている日は、同じカルチャーセンターの中で音のする講座が多いんです。
♪チャーン チャンチャンチャンチャンチャンチャン チャーンチャンチャンチャーン♪
わかる? わかるわけないよね。これは「京都の恋」。
知らない? 
ベンチャーズが作曲して、渚ゆう子(これでいいんだったかな?)っていう人が、昭和45年に歌って大ヒットした曲。
 大正琴の講座でこの曲を練習しているところもあります。。
「違う、違う! そこは『タ・ターン・タ』でしょ!」
けっこう怖い先生が、けっこう年輩のおばあさん(失礼!)に教えています。
私が中学生のときの曲だから、けっこう懐かしいんですよ。
 そうかと思うと別なカルチャーセンターでは、
♪ターラーラーラー ターラララーララ ラーラーラーラーラーーラー♪(これは、ロシア民謡の「赤いサラファン」)
とオカリナで練習してる。
これも高校の音楽の授業でやったからやっぱり懐かしい。
 こういう曲がいつも隣の部屋から聞こえてくるんです。それなりの年齢の人間にとっては、ちょっと口ずさみたくなるような感じなんですよ。先週なんて、私の講座の人がホントに口ずさんでいましたから・・・。

 それでさっきのフラメンコに戻るんですけど、
すごく激しい「ドドドドドッ」という工事現場のような音はしばらくすると止みます。たぶん休憩が入ったりするんじゃないのかな?
 そうすると今度は、
♪せんせえとー おっともだちー せんせえとー おっともだちー♪
って、かわいい子どもたちの声が聞こえてきます。
 向かいの部屋では、幼児教室をやっているらしいんです。ところがこれがまた懐かしい。5人も子どもを育てたので、よくわからなくなっちゃってるんですが、どうも私が子どものときに幼稚園で習っていた曲を歌っているような気がするんです。
何の抵抗も感じずに、けっこう歌詞が出て来ちゃったりしますから・・・。
 すごい勢いで時代が変わって、次世代について行くのはかなりしんどい時代になってきているのに、幼児教育で扱われている曲だけは古くならない。たぶん、幼稚園に子どもを通園させているお母さんたちも、「京都の恋」は知らなくても、私が幼稚園で習っていた曲には知ってる曲があるんじゃないかなあ??? 「京都の恋」より古いのに・・・。
 「名曲は残る」なんていう言われ方をよくしますけど、
♪せんせえとー おっともだちー♪  が名曲とも思えないし、
♪マツボックリがー あったとさー♪ まで出て来ちゃうと、
「おいおい、そこにいる子どもたち(3歳前後の)ってマツボックリってわかるのかよ」って言いたくなっちゃう。結局、名曲だから残っているんじゃなくて、幼児教育が進んでないんだっていうことに気づくんです。
 時代が変わっているのに教育が変わってないっていうのは、ちょっと心配ですよね。

**2002年5月21日(火)掲載**

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