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2016年1月12日 (火)

第3回「大人の都合と子どもの都合」

「何、もたもたしてるの! 早くしなさい!」
 これは母親が子どもによく言う言葉。もちろん私も何度となく言った記憶が・・・。まずいまずいと思いながら、ついつい出てしまうのがこの言葉。
 でも、なんでこういう言葉が出ちゃうんだろうって考えたことある? 私はしょっちゅう考えてたんだけど、やっぱりこれは大人の都合で子どもを動かそうとするから出ちゃう言葉だと思うんですよね。その状況を思い浮かべてよーく考えてみると、急いでいるのは子どもじゃなくて、もちろん親の方。子どもにとってはいい迷惑ですよね。どうして急がなくちゃならないのか、ちっともわかってないし、納得もしてないわけだから、急げるわけがない。にもかかわらず勝手に急がされるんだから、子どももたまったもんじゃない。当然合わせなくちゃいけないのは大人の方。心を広く持って、じっと待ってやれるのがいい親であることは、誰もが認めるところだと思います。まあ親子だから、たまには子どもに無理を言っても許されるかな? 「しつけ」だなんて思わないで、親のわがままなんだっていう認識を持っていることが重要なんだよね、きっと。
 ここまでは親の話。ここからは、ある幼稚園での話。
 我が家の第5子、翔(かける)を幼稚園に通わせていたときのこと。夏休み前に参観と懇談がありました。参観をしていたら、私は先生のやり方でちょっと納得がいかないところがありました。参観が終わり懇談になったとき、ちょっとそこにふれて(ほんのちょっとだよ)、親としてはこうしてほしいという希望(中身がなんだったか忘れた! 大したことじゃない)を述べたのですが、若い先生は涙を流してしまいました。女性を差別していないつもりの私には「涙は女の武器」は通用しません。が、しかしそれ以上責めても簡単に改善するわけもなく、一応私の希望を言うにとどめておきました。
 ところがその数日後、幼稚園を訪れた私を待ち受けていたのは、主任の先生の言葉。
「大関さん! クラスでああいう話をされては困るんです。まだ若い先生なので何かあっても我慢をしていただかないと・・・」
「はあ? 若くて力のない先生の場合は、子どもも親も我慢をするんですか?」
「そうしていただかないと。まだ力がありませんから、意見を言われても困るんです」
「? 月謝を払ってるのに? 要望も言っちゃいけないんですか?」
「言われても無理ですから」
「でも、そこの部分は主任さんが指導するべきでしょ?」
「でも、まだ無理なんです。若いですから」
 これを聞いたときはビックリ。だいたい若くない先生なんてどこにいるんだよ!
 家に戻って5歳の翔と相談をしました。
「パパはあそこの幼稚園やめた方がいいと思うんだけど、どうかなあ?」
「うん、いいよ」
 一応、翔に相談はしたけれど、意味をきちっと理解しているわけのない翔は、そこの幼稚園をやめることに。このとき私は父母の会の会長をやっていたので、相当幼稚園の中に波紋を広げたようでした。
 本来、子どもの都合で回るべき幼稚園が、先生の都合、幼稚園の都合で回っていることに私は我慢ができなかったのです。翔の上ふたりもお世話になった幼稚園なので、義理もあるし、幼稚園の名前はヒ・ミ・ツ! もちろんいいところもたくさんありましたよ。
 幼稚園の姿勢を非難はしてるけど、翔が幼稚園をやめたのはもちろん、私の都合!!
 その後、翔は転園して2年間元気に幼稚園に通いました。

**2002年4月3日(水)掲載**

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