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2011年9月 2日 (金)

我が家の大騒動 その4

さいたま商工会議所 地域情報サイト

「マイタウンさいたま」エッセイコーナー 

「子育てはお好き? -専業主夫の子育て談義-」より転載

第446回「蓮くん、島へ行く! その2」 

平島は面積わずか2.08平方キロ。
周囲は7.23キロ。単純に円周率πで割ると2.3キロ。
まん丸の島だとして、
島を横断する距離が2キロちょっとしかないってことですよね。
十島村のHPを見ればわかりますが、
もちろん島の形がまん丸なんてことはほとんどないわけで、
平島も南北(?)にやや細長い島のようなので、
東西の距離はウチから蕨駅か南浦和駅まで程度しかないってこと。
ちょっとこの表現はウチの家族にしかわからないけれど、
まあちょちょっと歩けちゃう距離だってことです。
実際はというと、
島の真ん中に標高242.9mの御岳があり、
島の反対側に行くにはその御岳を回り込まなければならないので、そうはいかないのですが…。
さらに海岸に降りられないところもあるみたいなので、
たやすく横断はできないんですよ。

集落は西側にあり、集落の辺りから見る夕日はとてもきれいなんだそうです。
牧場、水田、畑があり、魚も捕れるので、食べ物には困らないんですかねえ? 
その辺のことはまだよくわかりませんが、
牧場で飼っている牛の他に、野生のヤギが生息していて、至る所にヤギがウロウロしているらしいです。
人の数より野生のヤギの数の方が多いんですかねえ?

「お店は何軒あったでしょう?」
麻耶が私と妻に聞きました。

「店があったんだ? 全然なくちゃ困るかあ…。1軒?」

「残念でした。24時間営業っていうところだってあったもんね!」

「?」

「どんな店かわかる?」

「コンビニなんてあるわけないんだから、何だろっ?」

「正解はコインランドリーでしたあ!」

「へーっ!? 漁師さんは朝早いから、時間に関係なくコインランドリーが必要ってこと?」

「そんなことはわかりません。その他に2軒あったよ」

「蓮は行く前に“スーパーないの?”って言ってたけどビックリしなかった?」

「忙しくてそれどころじゃなかったから平気だったみたいよ」

沙羅が5歳の“お友達”に見せてもらったヤギは、どなたかが飼っているヤギのようでした。

その後は校長先生の車で島内一周。

ところがここで事件が…。

車の前を縦横無尽に走り回る野生のヤギに大騒ぎをしている蓮と沙羅に、ヤギをよく見せてくれようとした校長先生が、
ほんのちょっとハンドル操作を誤って、
車輪が道路脇の側溝にドスン。

あじゃー!

簡単には側溝から出られず、教頭先生を携帯電話で呼ぶ羽目に。
後は教頭先生が案内を引き継いで、
校長先生は近くのお宅から農耕車らしきものを出してもらって車を引き上げたとか。
まったく孫のためにご迷惑をおかけしてしまいました。

学校では、子どもたちが平島太鼓で迎えてくれました。
太鼓の練習もさせてもらったようで、
蓮も沙羅も初めての体験(ほとんどすべてが初めての体験なんですけどね)に大喜びだったそうです。
今朝(3月7日)、沙羅に「おまえも平島に行きたいの?」と尋ねたところ、「うん」と言うので、
「何が楽しかったの?」と聞いてみたら「太鼓」と言っていたので、
太鼓をみんなで叩いた体験はとても楽しい体験だったようです。
放課後は中学生に誘われて島に1カ所ある温泉へ。
島の温泉はフェリーが着く日に合わせて週に2~3回入れるそうで、
子どもたちが誘い合ってみんなで入るらしいんです。
「中学生のお兄ちゃんが迎えに来てくれたんだよ」
と蓮はとても嬉しそうでした。

民宿の夕飯はなんと、
ご主人が麻耶と孫のために釣ってきてくれたカツオと採ってきてくれた伊勢エビ!
残念ながら蓮も沙羅もカツオはあまり好きじゃないので、
麻耶が必死で食べたらしいです。
実は麻耶もあまりカツオが好きじゃないんですが、
朝食を残してしまったこともあり、夕飯は残せないと思ったみたいです。

里親さんとはあまり時間が取れなかったようですが、
蓮の感想は「曾じいちゃんみたいにお酒が好きな人だったよ」。
他界した私の父と似てるというあたり、
どうやら、それなりに親近感を覚えたようでした。
里親さんには大変お世話になりますが、
島民の皆さんは「子どもは島の宝」と考えていて、
島全体で子どもを育てるという意識がしっかりと根付いているようです。
70人にも満たない島ですから、島の将来を考えれば当然のことですが、
これが子育ての本来の姿なんだろうと思います。
島の人たちがそれぞれの立場でそれぞれの子育て(自分の子どもということでなく、島全体の子らという意味の)をする、子どもたちに関わる。
これがとても大事なことなんですね。
学校は学校として、
民宿のご夫妻は民宿のご夫妻として、
そして里親のご夫妻は里親のご夫妻として…。

帰りの船に乗る前に、知らないおじさんに、
「釣りは俺が教えてやるから釣り竿を持ってこいよ。学校に行かなくてすむように校長先生に頼んで、俺と一緒に漁師になるか?」
と言われたそうで、蓮は、
「それもいいかな?って思ったんだ」
と食事をしながら私と妻に真剣に話してくれました。
蓮は4月4日鹿児島発のフェリーで平島に向かいます。

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