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2007年9月

2007年9月23日 (日)

新たな家族が誕生!

飲酒運転の車に追突される事故で3人のお子さんを亡くした福岡の大上さんご夫妻に、女の子が誕生しました。

あまりにも痛ましい事故で、ご夫妻はさぞお辛かったことと思います。

私はお酒もタバコもまったくやらないので、どちらかというと「酒」「タバコ」には厳しい方だと思います。

父は大酒飲みで、毎晩お酒を欠かしませんでした。

家に仲間や部下を連れてくることも度々で、3,40人で宴会などということも、よくありました。

まだ小学校にも上がらないうちから、お燗番をさせられたり、見ず知らずのおじさんのひざの上に乗せられては、割り箸で茶碗を叩いて音頭をとったり…。

そんな風ですから、「酒飲み」というものがどんなものかはよく知っています。

そして、飲酒運転で事故を起こすような人間が、そう簡単には飲酒運転をやめないだろうということも想像がつきます。

ですから、飲酒運転に対する取り締まり、刑罰の強化はぜひ実行してほしいと期待しています。

先日、大上さんの出産の場面が、ニュースステーションで流されました。

「これほど大変な思いをして産んだ、かけがえのない命だということを世の中の人々に知ってもらい、裁判で厳罰が下るようアピールしたい」というようなお考えのようでしたが、飲酒運転には厳しい私にも、さすがに違和感がありました。

どうして違和感を感じるのかなあ?と、映像を見ながら考えたのですが、おそらくその出産(というより出産の現場にテレビカメラを入れたということかもしれません)が、生まれてくる新たな命のためにあるのではなく、亡くなった3人のお子さんの身代わりであったり、ご夫婦の心を癒すためのものであったり、恨みに対する復讐のためにあったり、と感じたからだろうと思います。

放送の中でも、「こんなにかけがえのない命なんだから、厳罰は当然」という意味のコメントがあったように思うのですが、それは明らかに間違っています。

最近の厳罰化の流れは、「被害者の感情が刑罰を決める」という方向に傾きつつありますが、刑罰はその犯罪の行為の内容によって法が決めるのであって、被害者の感情によって決められるべきものではありません。もちろん、被害者の感情を無視していいとは考えませんが、それをマスコミが煽ることには、大きな危機感を持っています。

光市の母子殺害事件についても言えることですが、被害者の感情を前面に出した報道は、事件における真実と被疑者に対する人権侵害といったものをまったく見えにくくします。

新しく生まれてきた命は、誰のためのものでもなく、生まれてきたまさにその子のものです。

亡くなった3人の代わりでもなく、刑を重くする道具でもなく、生まれてきたその子自身のために、健やかに育ってくれることを願っています。

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2007年9月18日 (火)

教育改革の落とし穴

安倍首相の突然の辞任劇には、日本中が驚かされましたね。

参院選後の続投宣言は何だったのか。

想像を絶する重圧がかかっていたんだろうと気の毒に思いますが、しかしすべては自分が引き起こしたこと。誰のせいでもありません。

ずいぶんとタカ派色の強い内閣でしたけれど、理念ばかりが先行して、足もとの政策が出来ていなかった感じがします。

それがよく言われる「国民感情とずれている」と言うことなんでしょう。

教育基本法が改正されました。長い間の懸案でしたから、安倍さんにとってはとても重要なことだったんでしょうが、条文の中に愛国心を謳ったところで、愛国心がわくわけではない。

どういう国作りをするかは、最終的には国民全体の問題ですが、まずは政治の問題。

「国を愛しなさい」という前に、愛される国を作るのが政治家の責任です。

教育の現場で、「ちゃんと授業を聞きなさい」という前に、教師がちゃんと授業をすることが必要なのと同じですね。

権力というのは、自分が責任を果たすことでしか維持できない。

それができなかったのが、安倍さんだったわけですね。

教育改革に意気込んではみたけれど、「子どもをしっかりと育てる」という前に、「しっかりと育てられる必要があった」のは、安倍さんご自身だったんですね。

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