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2007年6月23日 (土)

親をどう看取るか

いよいよ父の死期が近くなりました。

昨年9月までは、車の運転もしていたました。

痴呆が進行し、危険な状況だったのですが、なかなか無理矢理取り上げるということもできないので困っていたところ、父がカギをどこに置いたかわからなくなってしまい、うまく車に乗らないという状況を作り出すことに成功。

一応車には乗らなくなったわけですが、そのために、社会との窓口のとても大きな部分がなくなってしまい、生きる意欲の減退ということにつながってしまいました。

今年に入り、ますます痴呆がひどくなり、4月には毎日通っていた近所の居酒屋さんからも「呑みに来てもらうのも限界」という引導を渡されて、万事休す。

他者との関わりがないということは、急激に人間の生きようという意欲をそぎ、食欲を失わせ、衰弱させてしまうものですね。

4月には、44キロ(体脂肪率12%)あった体重が、あっという間に40キロを切り、6月4日には、35キロ(体脂肪率8%)にまでなってしまいました。

それから20日。今では、もう体重を計ることすら不可能です。

本人は食べていると言うものの、実際には水を飲むのさえやっと。

それでも夕飯の時だけは、何か飲む気になっているので、その機に乗じて、飲み物にブドウ糖や練乳を混ぜたり、ベースになる牛乳をなるべく乳脂肪率の高いものに変えたり…。

一日のカロリー摂取量をなんとか700~800キロカロリーまではしたいと努力しているのですが、500キロカロリーもどうでしょう。

今の状態でいつまで保つのか…。

日増しに体力がなくなっていくのがわかります。

頑固な父の希望もあり、私自身も病院には入れたくないという思いは強いながら、79歳という若さを考えると、このまま自宅で死期を待つのか、それとも父の希望を無視しても無理矢理病院に入れて、体力が戻るよう努力するのか、とても迷うところです。

「父の幸せ」っていったい何なのか、もう一度よく考えてみることにします。

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