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2007年1月28日 (日)

タクシー

うちに教育相談にいらしているお子さん(とはいえ、来ているのはお子さんではなくお母さんなのですが)の話。

学校でいじめに遭い、不登校傾向があったので、大きな不安を抱えながら、先日高校受験に望みました。そんな不安のせいなのでしょう、駅から学校までの道順に自信が持てず、制服を着ている子についていくことにしました。ところがこれが大失敗。同じ駅を使っている別の高校の子たちについて行ってしまったので、気付いたときには自分が受験する学校に急いでも、道順もはっきりしないんだから間に合いそうもない。その上お金も1,000円しか持ってない。

お母さんに電話をして、「どうしよう!?」ということになったらしいのですが、「駅に戻って、タクシーを使いなさい。事情をよく話し、もし足りなければ、こちらの連絡先を伝えて、お金をあとで送ることにして」と指示したとか。

この子が駅まで戻って、タクシーに乗り、8時50分までに学校に着かなければならない旨を運転手さんに告げると、「よっしゃ、まかせとき(関西弁ではなかっただろうけど、“き”っていう感じだったと思う)。15分で行ってやる!(このときは8時30分だったので45分には着く計算)」

本当にほぼ15分で到着。着いたときは8時46分だったんだそうです。

ところが、運賃は1,080円。やはり足りない。メモ用紙に住所を書こうとしていると、「そんなことしてなくていいから、早く行きな!」

運転手さんは、80円足りない運賃を受け取り、この子を降ろしてくれたんだそうです。

う~ん、こういう人もいるんだなあ…。世の中捨てたもんじゃない。「間違えたこの子が悪いんだから、しっかり指導しなきゃならん」。厳罰主義を掲げる教育再生会議の連中なら、そう言いそうだけれど、教育なんてそんなもんじゃあない。この子が間違えたのは、これまでのいろいろな背景があってのこと。

こういう大人の心が、将来の優しい大人を作るんだよなあ。

まさに世の中は "Live and let live."。

たかが80円のことだけど、この子は一生80円の恩を忘れないんでしょうね。

追伸 この子は見事この私立高校に合格しました!

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